君はバイクに乗るだろう VOL.156 |





11月の頭、2年ぶりに田舎で墓参りをした。
2年ぶりなんて不義理もいいとこだね。
ご先祖様に訴えられるよ。
墓前で手を合わせ、「じいちゃんばあちゃん、父ちゃん母ちゃん久しぶり。頑張ってるよ〜」かなんか心の中でつぶやくのが墓参り感だけど2年ぶりの俺は「すんません。明日からちゃんとしゃーっす」とか反省会みたいなことしかつぶやけなくてあんま楽しくなかった。
墓はもうちょい気軽に参りたい。カフェ感覚で。
ということで俺には、カフェ感覚で参っているお墓が一基(って数えるらしい)ある。
命日、お彼岸、節目の報告。
墓参りの理由御三家はそんなところだろうか。
俺がカフェ墓に行く理由はそのどれでもない。
つか会社に行く途中にあるので、今日は冬なのにあったかいじゃーん、ちょっと寄るか。とか、このまま会社に一番乗りしてカギ開けるの面倒臭いな〜、ちょっと寄るか。といった思いつきだ。
線香あげるでもなくお墓にヒシャクで水かけて、手を合わせて、心の中でつぶやくことがあったらつぶやいて終わりだから結局会社のカギを開けなくちゃいけなかったりするんだけど。
こいつ何しに来てるんだ?
お墓の下で大先輩はそう思ってるかもしんない。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
この時期の大先輩は背中にデッカい星条旗がプリントされた革ジャンをよく着ていて、俺はいつも「それは着たくない」って思ってたけどむちゃくちゃカッコいい人だった。(総合司会・坂下 浩康)
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