岡崎 雄祐 & Triumph T110(2015.12.01) |
Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノは?
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
以前働いていたとこが、古いハーレーやトラで来る人が多かったので自然と。
あとは雑誌、友人、知人。
★ 2 ★
このバイクが納車されて、千里浜のレースに出て走ったことですかね。
★ 3 ★
大したことないんでないです。
★ ★ ★
押した。
押し出し。
押し倒し。
13時くらいからのつもりだったのに、前の現場が終了時間をオーバーしちゃったので、途中どっかの立ち食いそば屋で春菊天玉そばを食べようと思ってたけど我慢して岡崎君の住む町に着いたのが14時ちょい前。
暮れなずむって暮れ始めの頃なのか暮れ終わりあたりなのかは不明なんだけど街には暮れなずむ気配が漂っている。
ニシビ臭〜(杏調)
いや、いいじゃん西日。
俺思うに西日はお母さんのお腹の中にいた頃にぼんやりと見えた光に似ている。
「胎児の頃は……」つって語れる人はいないと思うから俺も当然「そうじゃないかな〜」程度で書いてんだけど、産まれる気マンマンで生命力に満ち満ちていて、環境も法律も世界情勢も何ひとつ知らないけど希望にあふれまくっていた胎児時代。
お母さんのお腹の中から見える光の中に未来があった。
胎児から人間デビュー後、50年くらい経った今でもその記憶は細胞に刻み込まれている。
だから西日を見るとジワ〜っときて長生きしたくなる。
西日って特に冬バージョンがいいよね〜。
なんか感情移入しちゃうよね。
築30年くらいの2階建てで名前に「荘」ってついてるアパートの、少なくともここ10年、ヘタすりゃ建ててから一度も塗り直してないような外壁とか照らされると涙が出るほどにっ!
って、そんなだいだい色の中で岡崎君を撮ろう。
川沿いの公園。
たぶん今日はラッキーだ。
川っぺりだけど風がないからベンチにじっと座っていても苦にならない。
公園にはエイジングが施されているのかそれともほっといたらこうなったのか、築30年な感じにヤレている水車のない水車小屋(←それはただの小屋なのでは)みたいな建物があって、中から子供の声がする。
目印的なオブジェかと思ってたら遊べるようになってるんだ?
何がある?
遊具はなんだ?
246の梶ヶ谷交差点にあるアップルの片隅にあるキッズスペース的な感じになってるのか?
外では若めのお母さんが2人、憩っている。
中を覗きたかったけど不審に思われそうだったのでやめた。
Docklands Speed Shop(http://docklandsspeedshop.com)が作った岡崎君のトライアンフは、築30年な感じにヤレている水車のない水車小屋どころじゃないヤレっぷり。
イギリスで生まれて日本にやってくるまで。そして来日してから岡崎君の元に届くまでの時間が山崎 努の眉間のしわばりに全身に刻まれていて、ちびっ子100人にアンケートを取った場合、100人中99人は「怖い」って言いそうだけど1人だけ「カッケー」って言う少年がいそうな、そしてその少年にだけ聞こえる声で「ぼうず〜。ワシはのぉ〜」って話しかけてきそうな妖気がたまらない。
剥がれたのか剥がしたのかは分かんないけどシートには革が貼ってなくて、座るとこのバネみたいなのがムキ出しで痛そうなんだけど、聞いたら痛くないんだって。
あ、ホントだ。弾む。バネみたいなのじゃなくてバネなんじゃ〜ん。
とか言ってたら、西日がぐんぐん沈んでいるのかすこーしうす暗くなってきた。
ちょっと待て。
まだ15時45分じゃん。
12月にしても沈むの早すぎなんじゃ……あ!
あいつだ!
川沿いにある黒くてでっかい建物!
太陽がちょうど屋根んとこにきてる!
ものの数分で西日は建物の向こうに消えてしまうだろう。
これじゃ西日をバックにオレ達の国境は地平線さって言えないじゃないか。
急に焦る。
余裕こいてくっちゃべってる場合じゃないので、急に焦った感を出さないように軽く「じゃー写真でも撮りましょっかー」つってカメラの準備をはじめたんだけど岡崎君にはバレてたかもな。
★ ★ ★