君はバイクに乗るだろう VOL.124 |






末端冷え性の俺はこの時期になると、寝る時に毛糸の靴下を穿く。
それはそもそも嫁さんが愛用していて、なんだそれあったかそうじゃん。俺も穿きたし。貸して。今日も貸して。しばらく貸して。よこせ。という流れで俺のもとにやってきたのだが、穿いたままトンフーに入り、あったまったな〜と思って裸足になる時もあれば、寝ている間に脱いでいることもある。
朝、布団から出るとまず靴下を探す。
ピンク色で目立つから、たいがい布団をちょいちょいめくればすぐに見つかるんだけど、こないだ、どーしても片っぽだけ見つからないことがあった。
っかしーなー(&ちょいちょいめくり)
なわきゃねーじゃん(&ちょいちょいめくり)
朝から面倒くさいけど布団を1枚1枚ソファに移動して捜索を続ける。
でも見つからない。
床に這いつくばってベッドの下を見ても姿がない。
どこ行ったんだ!
ベッドの周りを再点検すると嫁さんの枕が落ちていた。
落とすかよ、枕。
どんだけ激しい寝返り打ってんだよ。
とか思いつつ枕を拾い上げると、下からピンク色の靴下が顔を出した。
え〜〜。
どういう動き?
俺の足下からどういうルートで嫁さんの枕元にたどり着いたんだチミは?
ピンク色の靴下は、布団の中でどんな旅をしたんだろう。
靴下的には結構な移動距離だと思う。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
ピンクの靴下効果なのか、今んとこ末端冷え性は桜で言うと五分咲きな感じです。(総合司会・坂下 浩康)
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