更新後記 VOL.120 |
ときどき無性に食べたくなると言えば緑のたぬきでしょう。
つってもチャンボクの場合は飲み過ぎて始発に乗り、寝倒し乗り過ごしまくって昼ぐらいに駅に着いた時ですね。
フラフラ歩きながらコンビニ寄って緑のたぬき、ポカリ、コーラ。
これ基本です。
4時間も5時間も電車乗ってりゃ腹も減るしノドも乾くってもんですからね。
でもこないだは寝倒し乗り過ごしまくったわけじゃなく、オニギリ持って休日出勤してる最中、無性に身体が緑のたぬきを求めてきたのでコンビニに寄ったわけです。
したらどーっすか!
「オニギリと一緒にどうぞ」って書いてある、すげーちっちゃい緑のたぬきがあるじゃないっすか!
ホントにチャイチー。
オニギリありきのミニミニサイズ。
俺は通常サイズが食べたかったんだけどそのコンビニ、ミニミニ版しか置いてないんですわ。
でも緑のたぬき以外のカップラーメンは食べる気ゼロだから買いました。
レジのバイトの女の子は入ったばかり風で、しかも東南アジアからの留学生風で、880いくらかのお釣りを数えるのに「800……いち、に、さん(500円玉をベースに100円玉を3枚数えている)……80……いち、に、さん(50円玉をベースに10円玉を3枚数えている)ともどかしく、でもそのもたもたっぷりが初々しく、数え終わって俺に渡しつつ「アッテマスカ?」的な目をするので好感が持てた。
で、会社に着くなり食べるわけだが、んあ〜っ。
箸もらってねえじゃん!(テレビ版の最終回から1話前のオープニングで金山一彦から料金をもらい忘れた濱マイク調)
留学生はお釣りを数えるのに必死だったから「お箸お付けしますか?」なんて聞く余裕がなかった。
俺も彼女のお釣りの数えっぷりを温かく見守ることに集中していたので「お箸ください」って頼むのを忘れていた。
おあいこだ。
でもまあ、事務所の中には冷蔵庫もあるし、基本的に冷蔵庫の回りってコンビニの割り箸が転がってるもんでしょ。
つって捜索したんだけど見当たらない。
俺は自分でもビックリするくらいスパッとあきらめ、嫁さんが作ってくれたオニギリを食べようと……あーっ!
この銀紙の中はもしかして!
オニギリの銀紙よりちょっとチャイチーな銀紙の中には松田優作がブラックレインで切り落とした小指の先っちょサイズのソーセージが5本入っていた。
そして水色で先っちょがハート型になってる気取った爪楊枝も!
これで緑のたぬき、食えるんじゃないか?
お湯を注いだ。
待ちながらふと、こんなにちっちゃいのにレギュラーサイズと同じ3分待つんだ?
お前、生意気〜。
って思ったんだけどそりゃそうか。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
教訓としては爪楊枝で緑のたぬき(特に汁を吸いまくった天ぷら)はすっげー食べにくい。(総合司会・坂下 浩康)
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