井田 寛之 & kawasaki KZ1000(2015 0119) |

Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノは?
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
15の夜
ホットロード
カメレオン
北の国から'89
マックショウ
爆発シリーズ
岩城 滉一
高校の時の彼女(バスガイドの寮に行くための足)
★ 2 ★
京葉道路を朝陽に向って走り、夕陽に向かって帰って来た時。
夜のベイブリッジを渡りながら、港エリアの夜景が下に見えた時の空を飛んでる気分。
一発免許に一人だけ合格した時。
★ 3 ★
寝てる間に自分の単車が交番襲撃に使われてた時。
首都高速のド真ん中でヒューズが飛んだ時。
★ ★ ★
井田さん、ザス!
お休みのところスンマセン。
今日はよろしくお願いします。
「よろしくお願いします」
バイクを降りるなり井田さんの声はしゃがれていた。
紙だったら文字にアウトラインかけてガサガサにイジったりしてちったぁしゃがれ感を出せるけど、ここじゃただ「よろしくお願いします」って書くことしかできないのがもどかしい。
ってくらいに見事なしゃがれぶり。
井田さんは荏原中延の『井田商店』(https://www.facebook.com/idashoutenkuna)の店主なので、お客さんが来るたびに気合いと愛情を込めたヘイラッシャイヘイラッシャイを叫び続けたがゆえに声が枯れてしまったのだろう。
と思ったら風邪だった。
風邪を押しての撮影。
誠にもってありがとうございます。
風邪を悪化させそうな吹きっさらしのそのへんでの撮影を終えて井田商店に移動する。
俺は大崎広小路駅までちょっと歩いて電車に乗り、荏原中延に向かった。
お店は駅から歩いて1分。
井田さんが教えてくれたのでなんとなく場所は頭に入れていた。
方向音痴王の俺でもさすがに駅から徒歩1分の物件なら迷わないだろう。
と思って改札を出たら井田さんが立っていた。
意表を突かれた。
「何分発の池上線に乗ります」とか連絡してないのに迎えに来てくれたのか!
うれしいなあ。
小さい頃、単身赴任で週末だけ家に帰ってくる父親を駅まで迎えに行ったことを、ふと思い出した。
1日通しても大した乗降客がいるわけでもない、三陸の片田舎の小さな駅。
汽車が着くのは土曜日の夕方6時くらいだったと思う。
父ちゃんはいつも革のカバンを持っていた。
右利きだから右手に持ってたかな。
まばらな人影が改札を過ぎていく。
あ。
父ちゃんだ!
顔を見る。
次に、ときめきながら左手を見る。
左手に何を持っているかが重要だ。
盛岡にあるデパートの紙袋。
わーい!
中にはお土産のお菓子か入っている。
なんの変哲もない紙袋の場合はさらにときめきが増した。
そこにはフタに千枚通しかなんかでブツブツ穴を開けた紙の箱が入っていたりするのだ。
箱の中身はクワガタかカブトムシのどっちかまたはどっちもで、箱を振ると「カサカサッ」て、逃げ出したいんだけどこの地面、なんか全然グリップしねえ。あー悔しい。もどかしい。ってな足音がした。
いい音だったな〜、あれ。
音だけで「今まで見たこともないサイズのミヤマが入ってるかも!」とか「箱はちっちゃいけど10匹入ってるかも!」とかワクワクできて。
でも、箱は開けない。
箱を開けるのは家に帰ってからの楽しみにとっておくのが俺のルールだった。
つっても家まで1キロくらいだから10分もしないうちに開けるんだけどね。
その頃から俺は、駅に誰かを迎えに行くのも迎えに来てもらうのも好きなんです。
井田さん、お迎えありがとうございました。
★ ★ ★

