井町 俊己 ＆ Harley-Davidson XLS1000 （2014 1214）

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Q１：バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノは？
Q２：「バイクってサイコー！」って思った時。
Q３：史上最悪の出来事は？
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　やはり父親だと思います。
　自分が保育園くらいの時から父親がバイクに乗ってるのを見ていましたから。
　車種は覚えていませんが、本当にいろんなバイクに乗っていました。
　「バイクって楽しそうだなぁ」っていつも思っていましたね。
　そんな中、小学校６年の時。
　住んでいた地区に公団がやっているプールがあって、そこに夏休みの間だけどっかの高校生の兄ちゃんがバイトに来ていたんですが、毎日そのプールで遊んでいたので自然とその兄ちゃんと仲良くなっていった。
　そしたらなんと！
　その兄ちゃんがいつも乗って来ているNSR50に乗らせてもらえることになったんです。
　その経験も大きく影響していますね。
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　「バイクに乗る以外に何をしろっていうの？」ってくらいに超～気持ちいい天気の日にバイクに乗っている時はいつも。
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　専門学校の時、スリ抜けをしていたら軽トラをかわしきれずに思いっきりヒザ蹴りして交差点のド真ん中でスッコケて救急車で運ばれてその後１週間くらい入院したこと。
　浜松でジェネレーターが逝って、新幹線で帰るハメになったこと。
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　アクアラインで千葉に渡り、海沿いを北上する。
　館山方面に南下して、海っぺりで撮影したりラーメン食ったりしたことは昔何度かあったけど、北上するのは初めてだ。
　街の千葉、山の千葉。
　飛行機の千葉、海の千葉。
　千葉っつーてもいろんな千葉があるんだなあ。
　海の千葉でも磯臭い千葉と鉄＆錆臭い千葉の２種類あるわけだ。
　広いんだな千葉って。
　と思って調べたら全国で28番目だった。
　そんなに広くもない的な。

　そこそこ朝早く、嫁さんが握ってくれたオニギリ持って家を出た。
　未開の地だし、井町さんちから「ここで撮りたいな〜」って場所までどれくらい掛かるかも分からないし……ってことでそこそこ朝早く出発したんだけど、行く前に地図でアタリをつけていたエリアが一発ツモな感じ。
　でも地元の人でも「はいはいはいはい。あそこですね」ってすぐ分かる感じがゼロなので、分かりやすい待ち合わせ場所どっかないかな〜。コンビニとか。なるべく現場の近くで〜。つってウロウロしたら右手に青い看板が見えた。
　ローソン市原五井南海岸店。
　早速井町さんに電話だ。
　いやその前に住所を聞いておこう。
　井町さん、ナビで調べてくるかもだし。

　ウイン（漫才とかコントで芸人がやる自動ドアの開く音調）
　　
　店に入ると店長風なオバさんが１人、レジ前のガム売り場を掃除していた。
　俺は何を買うでもなく「すいません。友達と待ち合わせをしてるんですけど、住所を教えてあげたいので……」と６年くらい使っている、というか取材の時はほぼ使わないので単に６年くらい持ち歩いているガビガビのメモ帳を片手に近寄った。
　オバさんはなんなのアンタ的に怪しがることもなく「い・ち・は・ら・し……」と丁寧に教えてくれた。
　ありがとうございまーす。
　あ。
　トイレお借りしまーす。
　つってトイレに行ったけど誰かが入っていたので店を出て井町さんに電話する。
　ここまでは30、40分掛かりそうとのことなのでオニギリ食べちゃお〜っと。
　
　オニギリを食べ終わって新聞を読んでいると、いよいよトイレに行きたくなった。
　再び店内へ入ると、同一人物の仕業かどうかは不明なのだが使用中である。
　中にいるのは少年のようだった。
　トイレ横で待っていると父親がやってきた。
　「ソウタ〜。人が待ってるぞ」
　でもソウタは無反応。
　父親は軽くノックし、「早くしろよ！」とやや怒り気味に言って去って行った。
　ソウタのろう城は続いた。
　大丈夫なのかソウタ？
　俺はまだチミの心配をしている余裕があるから大丈夫だけど。
　すると店を出て黒い箱型のクルマに乗って待機していたはずの父親が戻ってきてキレ気味にドアを激しくノック。
　そして叫んだ。

　「いつまでケツ拭いてんだ！」

　厳しい。
　つかソウタが立てこもっているのはケツ拭くのに時間が掛かってるからじゃないと思うんだが。
　すると中からか細い声が聞こえてドアが開いた。
　俺はソウタを待ちながら、ソウタが立てこもっているのは何かを……何かつったら場所柄ウンコしかないわけだが想定外の事態、思ったよりウンコが飛んじゃったとかまき散らしちゃったとかでソウタはその収拾に追われているに違いないと思っていたので、ある程度の惨状を覚悟して入れ替わりでトイレに入った。
　わ！
　驚くほどトイレの中はなんてことなかった。
　ニオイもないし、掃除したての雰囲気すらあって、海だと「なぎ」な感じである。
　ソウタはお父さんが嫌いで一緒にいたくなかったのかもなあ。
　なんかキツそうな、アタマとかぴしぴし引っぱたきそうなオッサンだったしなあ。
　
　トイレを出てからタバコを買った。
　「お友達まだ来ないの？」
　「まだなんすよ。でもあと20分くらいかなーと」
　「寒いでしょ。そこで本読んでれば？」
　「あざす！ クルマで来てるから大ジョブっす」
　ソウタの父親とは違ってオバちゃんは人情派だった。
　ほんのりいい気分になって待っていると井町さんがやって来た。

　いやいやいやいや。
　さみーとこ朝っぱらからスンマセン。
　ままま。
　とりあえずあったかいモンでも飲みましょう。
　井町さんと２人で店に入りレジの前に立つと、オバちゃんは井町さんを見て、「さっきからアナタが待っていたのはこの方なのね」ってな顔になり、微笑みを浮かべながら俺に言った。

　「お父さん？」
　
　ローソン市原五井南海岸店のオバちゃん、ありがとう。
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　俺が井町さんの父親だったら10歳の時の子供ってことになるんだけど井町さんが弟さんとやってるブログはコチラです。
【T & T Garage日記】（http://19771979tt.blogspot.jp/）
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