五十嵐 勝己 & kawasaki Z250FT(2014 1011) |

Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノは?
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
初めてエンジンを掛けたのが実家にあったパッソル2。
湘南爆走族、特攻の拓、キリン……ヤンキー漫画の影響もありました。
Z2に乗っていた中学の先輩に後ろに乗せてもらってから世界が変わりました。
★ 2 ★
最高の友達と最高のbike屋さんに出会えたこと!
若い頃、八王子から河口湖まで大晦日走ったこと!
★ 3 ★
疲れ切っててbikeなのに居眠り運転をしてトラックに突っ込んだこと。
bikeをパクられたこと。
★ ★ ★
八王子で夜な夜な原チャリを乗り回していた五十嵐少年。
深夜2時とか3時とか。
家に帰ってテレビを点ける。
ズッタ ズッズッズッタ ズッタ ズッズッズッタ。
流れてきたのはヒップホップ。
テレビの中ではブレイクダンサー達が弾けていた。
激しくクネクネしたり、逆さまになって頭を軸にして激しく回転したり。
ヌワなんだこらカッコいいじゃん!
つか俺も出来るんじゃ?
出来るんじゃ、つか踊りたい。
テレビを見つつビデオを見つつ、床に敷いた段ボールの上で回ってみた。
見よう見まねのブレイクダンス。
そして、街へ。
街で踊ってる少年少女と言えば、川崎の田舎だと溝の口のJR改札前と宮前区役所近くの図書館前ぐらいしか思い浮かばないんだけど、八王子って広そうだし土地ありそうだし、デッカいガラス使ってる建物もたくさんありそうだからダンサーを育む街なんだろうな。
部屋の段ボールの上から八王子の街、そしていろんなダンスバトルやNYでの武者修行とステージを変えて踊り続けた五十嵐さんはプロになった。
プロダンサー!
初めてだなあプロダンサーに会うのは。
たぶんプロダンサーは寝てる時に足がつったりしない。
踊るための筋肉が発達してますからね。
立ち方とか動き方にダンサーっぽい身のこなしが垣間見えるに違いない。
つか垣間見よう。
五十嵐さんは第2世代。
もうちょい上には新宿だの六本木だのでストリートダンスを始めた先輩方がいるそうだ。
今はあれでしょ。
昔と違ってダンスも市民権を得たというか学校の授業のひとつになっていたりするんですよね。
五十嵐さんはダンス教室の先生でもあった。
そこには幼稚園くらいから英才ダンス教育をみっちり仕込まれたスーパー高校生もいたりするとか。
ダンス教室っつーくらいだから、パラパラマンガみたいな各種ステップ等のイラストとか載っている初級・中級・上級編の3部作の教科書とかあるのかと思いきや、教科書的なものはないそうだ。
その時その時の生徒に合わせて、五十嵐さんは頭の中でプログラムを組み、みんなの前で踊る。
「例えば、首を前に。それから横に……とか」
おーーっ!
見た見た見た見た垣間見た!
ダンサーっぽいぞ、今の首!
さりげなかったけど首がカクンカクンって。
不意に繰り出せる技があるっていいなあ。
★ ★ ★
