大谷 奈津江 & Harley-Davidson FLTR(2014 0518) |
Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノは?
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
幼少時代、近所のオジさんが所有していたポケバイを、その娘と交互に乗せてもらっていたのですが、好きな時に好きなだけ乗れる自分のバイクが欲しくなったのが始まりです。
それと基本的にマンガは読まないのですが『風を抜け』という少年マンガは全巻読んでおり、モトクロスをするキッカケになったのか続ける励みになったのか定かではありませんが、なんらかの影響を受けたように思います。
★ 2 ★
1998年に初めて挑んだ海外レース中(マレーシア・3DAYSエンデューロ)、一番の難所がドロドロの山で1、2時間掛かっても上まで登れず、途中でズリズリ滑り落ちるたびに気力も体力もなくなり、その場にどのくらいいたのかは覚えてませんが、一緒に走っていた今は亡き鎌田 学ちゃんと「タイヤのエアを抜いてみよう」という案が浮かび、相当な量のエアを抜いて登り切った時の喜びは今でも忘れられません。
★ 3 ★
高3の時、制服のままDioに乗って友人宅に向かう途中、土手を下った先が右カーブになっている通い馴れた道に差し掛かった時、なぜかこう思いついた。
「あのカーブをブレーキ使わないで曲がってやろう!」
と、無謀なミッションを自分に課し、いつも通りのスピードで挑んだものの曲がり切れずにカーブ下の小川に身体だけ落ちました。
パンツまでビショ濡れな上に両ヒザから流血した状態で友人宅まで行ったことは自分のバカさ加減が情けなくて最悪でした。
★ ★ ★
映画『赤い季節』の富士川ロケ(http://youwbike.exblog.jp/18111458/)
妖怪・海藤さん率いる撮影車チームの一員に1人の女性がいた。
「トレーニング中で〜す」みたいな、割と気軽なジャージ姿の彼女は親方の指示に体育会系な感じで応えてテキパキと動き回り、スタッフ総勢10数名を乗せた撮影車を転がしたりしていた。
むっちゃ出来るなオヌシ。
「彼女、バイクにも乗るのよ」
現場にいたヘアスタイリストの徳田芳昌女史が教えてくれた。
それから1年半くらい経った頃。
「シャイでキュートなテディガールを紹介します。デッカいのとか5つもバイク持ってるんだって」
と、徳田さんが改めて大谷さんを紹介してくれた。
「5つ」ってのが新鮮だ。
とりあえず、なんかデッカいので来てもらおう。
でかっ!
大谷さんがバカでかいハーレーでやって来た、前川 清を大音量で鳴らしながら。
でも「大ジョブかよ〜。おたおたするんじゃないの〜。コカしたら起こせるの? 俺たぶん無理」みたいな心配が、見てて微塵も出てこない。
そこには下地があった。
親に勧められてとかじゃなく自らポケバイに乗り出して、10歳から16歳までモトクロスやって、メーカー関連のバイクの仕事を始め、やがてカースタントの世界にスカウトされて今もなお……みたいな。
日本には3人の女性カースタントマンがいるそうだ。
1人は先駆者的な大ベテラン。
でも50歳を超えた今は第一線から退き気味だという。
1人は子供を2人産んでお母さんになり、現場から少し距離を置いているという。
つまり実質的に大谷さんは日本でたった1人の女性カースタントマンなのである。
それはゴイスだ国宝だ。
たぶんそうそういないでしょ後継者も。カースタントマンは志穂美悦子みたいなアクション女優じゃなく縁の下の人だし。
だからさらに腕を磨いていただきたい。
そしてハリウッドに進出してもらいたい。
そのついでに『情熱大陸』とか『プロフェッショナル』の取材を受けてほしい。
とか思ったんだけど最近だとなんか出てますか?
「こないだ黒木メイサちゃんの吹き替えでバイク乗ってきましたよ」
黒木メイサ?
それって映画版『ルパン3世』のこと?
「そっすよ」
それ、峰不二子ってことじゃん!
原作と映画版のキャラがどうのってファンの間でモメそうな気配がプンプンするな〜、とりあえずDVD出たら借りてみよ〜、と思ってただけで完全ノーマークだったけど急に観る気になったぞ!
いや絶対観る!
不二子がバイク乗るとこだけ観て帰る!←全部観れば。
『ルパン3世』は8月30日公開です。
ちなみに大谷さんの実家はお米を作っている農家で、大谷さんも田植えとか稲刈りの手伝いをしているとのこと。
不二子 on 耕耘機……。
不二子 in 田んぼ……。
これはヤバいので再査察となります。
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