川上 龍一 & Harley-Davidson FLH(2013 0617) |

Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノは?
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
小学生の頃、近所の蕎麦屋さんの出前のお兄さん。
中学生の頃、先輩達が乗っていた族車 & MTVで見たモトリークルーなどのPVに出てくるハーレーなどなど……。
高校生の頃、ZZ TOPやALLMAN BROTHERS BAND等のPVや雑誌等の記事に出ていたハーレー、ド定番ですが映画『イージーライダー』などなど……。
★ 2 ★
自分のバイクから影響を受けて免許所得 & バイク購入してくれた人達。
今日の取材の時のようにキッズ達が「カッコいいなぁ~、オレも大きくなったら乗りたいなぁ~」と言ってくれた時。
★ 3 ★
高校生の頃、前方に遅い車がいて左側からスリ抜けようと加速したら自転車がいて激突した時(轢いた相手が後輩だったのでもみ消しましたけど……)
★ ★ ★
江戸ッ子。
ハマッ子。
大田ッ子(大田区)
世の中にはいろんな子がいるけど川上さんは?
それはもうバネッ子だろう。
赤羽ね、赤羽。
バネッ子の川上さんは、赤羽で自分のお店『"TUSH" LEATHER'S』(http://www.tush.jp/)をやっている。
実家を改築して自分のお店を構えて家族と暮らす。
温もるなあ。
工房で革と向き合い、オバアちゃんが入る前のお風呂を洗って、工房で作業の続きをして、気分転換で一服してるとこに近所のオバちゃんがちょっかい出してきてくっちゃべって、また工房に戻って製作に没頭する。
どの時間にも温もりを感じるなあ。
でもってまさに地元に根ざしてる。
根ざす。
根ザス!(←これが言いたかったのかもしれない)
午後3時の赤羽。
住宅街にある工房から少し離れたコンビニに川上さんが来てくれた。
クルマ15台くらいが停められる駐車場は入れ替わり立ち替わりで常に満車状態。
客層の8割は営業マンや職人さんだ。
今からもう1軒なのかもうひと現場なのか、それともウチに帰るのか。
みんなコーヒー1本買って、ついでに一服したらチャチャッと去っていくって感じで回転率が高い。
そんな中で唯一長居をしているのが川上さんと俺。
川上さんのバネトーーク。
青春編がヤバかった。
「すぐそこのガソリンスタンドで石森君がバイトしてて……」。
石森ってあの石森?
その石森。
エレファントカシマシのギターの通称・石君。
ナヌーーーッ!
これは結構ナヌである。
高校時代、バンドをやっていた川上さんは同じく赤羽を拠点にバンド活動をしていた石森君とは顔見知りで、「ほんじゃ練習行ってくらぁ!」なんつってスタンドでバイト中の石森君に声を掛けてスタジオに向かったりしていたという。
ナヌーーーッ!
これはかなりのナヌである。
当時の赤羽には「シーン」があったっつーかね。
駅前の楽器店には若かりしエレファントカシマシの面々をはじめ、メジャーへ駆け上がっていったレッズ(って書くと少年少女は「浦和か?」と思うかもしれんが正解は「レッドウォリアーズ」でした〜)やレベッカのNOKKOなどがウロウロしていたそうだ。
つまり川上さんもそのウロウロのド真ん中にいたわけで、メジャーデビューを果たしたダイヤモンド★ユカイにマックでハンバーガーをおごってもらったりしていた。
そして「メジャーデビューしたのにマックかよ」と密かに思ったりもしていた。
うん。
確かに。
かつやの梅くらいおごってよ、カジノドライブ。
そんな、一歩間違えばダイヤモンド★リュウイチと名乗り、一歩間違えば仙台・菅生サーキットで開催されたロックンロールオリンピックで『ロイヤル・ストレート・フラッシュ・ロックンロール』を歌っていたかもしれない川上さんの赤羽ロック話にすっかり聞き入ってしまったのだが、そうノンビリしてもいられない。
この日はスタート遅めのダブルヘッダーだった。
続きはまた後日、アトリエで聞くことにしてコンビニの裏で撮影を始める。
ハマった。
思いっきり下校時間にズッパマってしまった。
中学生の一団が通る。
先生もいる。
そそくさとスルー的な。
その後でチャリンコに乗った小学校3年生くらいの5、6人組が通り掛り、1人のバネッ子が叫んだ。
「このバイク、超カッケー!」
今までもこうして街角で写真を撮っている最中に下校途中の小学生が喰いついてきたことは何回もあったけど、ここまで激しく喰いついてきたファイティングマンは初めてである。
「超カッケー! 超カッケー!」
連呼だ。
チャリンコにまたがったまま連呼して動かない。
川上さんはドンと構えて笑っている。
俺は連呼ボーイに言った。
「君もいつかはバイクに乗れるよ」
すると連呼少年のフレンズが「わー! バイクの人にバイク乗れるよって言われたーっ!」と喜んだ。
正確にはバイクの人は俺じゃなくて川上さんだし、俺が「いつかはバイクに乗れるよ」と言ったのは連呼少年に対してだったんだけど、そういうオッチョコ系担当のヤツって5、6人組の中に1人はいるよね。
★ ★ ★