君はバイクに乗るだろう VOL.89

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　小日向文世が教授で水川あさみがその助手。
　２人の演技を俺はベッドに寝っ転がって眺めている。
　つか、ベッドはその現場に置かれているので俺も出演者なのだろうか。
　だってほら、こっち来たじゃん小日向教授が！
　どんどん近づいてくる。
　そしてベッドに乗ってきた。
　仁王立ちになった小日向教授は、俺の頭の上にある小さな扉を開けて何かを取り出そうと手を伸ばした。
　でもそれはフェイントで、小日向教授は扉の取っ手をつかみ損ねたフリをして俺に覆いかぶさってきた。
　うわーっ！
　動けない。
　倒れ込んできた小日向教授の右頬と俺の右頬が触れ合った。
　「ぬりゅっ」という感触。
　超気持ち悪い。
　って顔をしている俺をニヤニヤ見つめる小日向教授。
　攻撃はまだ終わらない。
　すぐにマウントポジションを取った小日向教授は俺の左腕を執拗にマッサージしはじめた。
　「教授、いい加減にしてください！」
　水川助手が注意する。
　あさみは小日向派ではなく、どうやら俺派のようだった。
　しかし小日向教授はンなことお構いなしでマウントポジションを続行。
　そしてマッサージのポイントを左腕から骨盤界隈に変更してきたからたまらない。
　俺はただでさえ超くすぐったがり屋なのだ。
　気が狂いそうになった俺は声を絞り出して叫んだ。

　「ホントにやめてくれ！」　
　
　自分の寝言で目が覚めることってあるよね。

　レディース ＆ ジェントルメン ＆ ザス！
　いつも。
　ときどき。
　今日初めて。
　すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。

　われこわれこ。
　さたごぶです。
　２ヶ月空いちゃいましたけどVOL.89も更新にこぎつけられました。
　よろしくお願いしゃ〜っす！（総合司会・坂下 浩康）
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