2012年 09月 28日
渡辺 大智 & ROYAL ENFIELD BULLET525 ARMY(2012 0827) |

Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
4歳くらいの時。
親父が乗ってたCB750(確か)のマフラーを兄貴が触って大火傷!!
そん時、「あ! こりゃあ凶器だ。カッケエ!」的な。
山田辰夫。
★ 2 ★
素っ裸で伊勢山脈の峠超え。
前日大雨に打たれて、その日は、快晴。
「大人になったなあ……」て、そん時初めて思いました。
★ 3 ★
北海道の街灯ない道でヘッドライト球切れ。
後ろに乗ってた嫁の提案で頭に懐中電灯つけて走った。
★ ★ ★
映画『赤い季節』の撮影前。
藤沢のランブルエンジニアリングでロケハンがあった(http://youwbike.exblog.jp/17892344/)
ちょっと早めに現場に着いたのでオーナーの渡邊さんに挨拶して、みんなを待とうかと外に出ると、黒い帽子、茶色いジャケット&黒い革パンの男が1人、タバコを吸っていた。
普段バイクに乗ってそうな雰囲気と妖気を感じながら声を掛ける。
「装飾のダイチです」
そーですかそーですか装飾さんでしたか。
と思ったけどその時は装飾ってどういう仕事なのか俺は全然分かってなかった。
大道具と小道具だったら大きいのと小さいで違うんだろうけど、美術さんとはどういう境界線になってるのかとかイマイチ不明である。
でもまあ要注目人物であることは間違いない。
3月11日。
撮影は木更津で始まった。
深夜の交差点。
ダイチ君と助手のオオワ君が交差点の一角で作業中だった。
そこはライヴハウスの設定らしく、シャッターにフライヤーを貼ったり、汚れ的なペイントを施したりしている。
装飾が少し分かった。
3月12日。
ランブルさんに移動してのロケ。
撮影前ダイチ君は、バイクを1台用意してくれたDock landsのシンちゃん(http://youwbike.exblog.jp/14268971/)が手にしていた私物を見て、「あ。いいじゃん。ちょっと貸してください」と受け取ると、「そこじゃ写っちゃうんじゃないの? 大丈夫?」ってところにサクッと置いてしまった。
「こういう思い出は、どんどん盛り込んだほうがいいの」
装飾が少し分からなくなった。
3月20日。
栃木の軽めの山奥での撮影。
そこにはダイチ君の装飾魂が注ぎ込まれた小さな山小屋があった。
まるで「持ち主が前に来たのは数年前」みたいな、まるで「限りなく空き家に近いけどそうじゃない」みたいな山小屋の中には、あたかも30年前からそこに置かれていたかのような手彫りのマリア像 and more…….
そんだけじゃないよ。
適当にヤレさせたり古ぼけさせたりした物を並べてるだけじゃない。
さらにダイチ君は、その部屋の床や壁や小物達に、山小屋の持ち主が最後に吸ったタバコに火を点けた時のライターの音や、部屋を出る前にドアに向かって歩いてる時の靴音や、マリア像を彫っている時の気持ち……といった目に見えない気配をもまとわせているのだ。
「置かれてる感が足りない」とか「3年前にそのベッドで人が寝てた感が薄い」とか「空気と馴染んでない」といった気配を感じる能力がダイチ君には宿っている。
それってちょっとしたX-MENじゃん!
装飾が少し分かった。
映画の撮影が終わって5ヶ月後。
ダイチ君とバイクとの写真を撮ることになった。
場所は調布の日活撮影所。
ダイチ君は、北海道ロケも含めて撮影に3ヶ月を要するという大作に参加するため撮影所に通っているのだ。
所内に入り、ダイチ君が仕切る装飾スタッフ用に用意された部屋へ。
「こっちっす」
って角を曲がった瞬間、建物の1階の壁際に、「これ、絶対ダイチ君のでしょ?」としか思えない劇用車みたいなエンフィールドが停まっていた。
このバイクをヒョウ柄の半ズボン込みで似合いこなせるのはチミしかいない。
「ココにはコレしかない!」って目線や直感も装飾には必要なんじゃないかと思うけど、「渡辺ダイチにはこのエンフィールド」……世界中のどんな映画監督でも納得するな、この組み合わせなら。
★ ★ ★

by hoya3104
| 2012-09-28 00:01
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