映画『赤い季節』潜入記:前編 ~奇跡のバイク屋さん~ |
「どっかいいバイク屋さんないっすかねえ?」
たくさんあるよ〜っ!
つっても俺が知ってるバイク屋さんはブログで撮らせてもらったナイスガイがやってるトコだけなので数的には大したことない。
ま、でもさ。
「いいらしいよ」って勧めるよりも「ウルトラいいよ! すっげーアツい人だし!」って激推奨したいじゃないの。
ってことで、バイク屋さんを探しているというナイスガイには、乗ってるバイク、住んでる街、バイク屋さんに求める芸風等々を考慮した上でドンピシャな感じのお店があったら紹介することにしている。
「どっかいいバイク屋さんないっすかねえ?」
映画が動き出した頃、打ち合わせで沖君(制作主任)に聞かれた。
主人公の健(新井 浩文)はバイク屋さんなので、制作部は撮影に良さげなお店をひっちゃきになって探していたのである。
映画の撮影にいいバイク屋さんってどんな?
「ある程度の広さがあって、移動を考えると都内近郊で……」
む〜ん。
と、3秒くらい考えてすぐに思いついたのが『Docklands Speed Shop』(http://docklandsspeedshop.com/home/)だった。
ある程度広いし都内からすぐだし、雰囲気あるし近くにコストコもあるし、いいじゃん!
推してみると監督はじめ制作部も「見たい!」ということになり、後日(正確に言うと2011年10月25日)Docklandsへお邪魔した。
現場を見た監督はイマイチ歯切れが悪かった。
「ん〜、まさにこんな感じがいいんだけど……」
同行した久保田助監督は、まず前の道路の音が気になると言う。
音ぉ〜っ!?
それはまったく意識してなかった。
確かにDocklandsの前には産業道路、首都高横羽線、JR貨物鶴見線という騒音御三家が走っている。
この世には、とりあえず録音しちゃえば騒音だけ消したり出来る夢のマシンがあるものだと思っていたけど、ないみたい。
にゃいの〜?
「ガレージ内および周りでの撮影が音的に厳しい」
Docklandsでの撮影は幻となった(シンちゃん、スンマセン!)
「芝居場」としての店内の広さは言うまでもなく、音も含めた周囲の環境、カメラ用のレールを設置するスペース等々、ロケ地としてのバイク屋さんに求められている条件は多かった。
それはつまり、映画の中で重要なステージになるということを意味している。
こら〜なんとかしないと!
つって3軒のバイク屋さんと1軒のハイパー元店舗を紹介したのだが採用にはならなかった(木曽君、ムトー君、森木さん、スンマセン!)
ネットや雑誌、ブログ等を情報源として候補を出し、画像や連絡先が分からない場合は実際に出向いて確認をする。
制作部のバイク屋さん探しはかなりの広範囲に渡っている模様で、バイク屋さんに紹介してもらったバイク屋さんに聞いたら「もう来たよ」ということもあったりしてその機動力には驚かされたわけだが、そうこうしているうちに「藤沢のバイク屋さんに決まりました!」と沖主任からメールが届いた。
藤沢……?
ランブルさんですか?
「そうです」
お〜っ!
それは去年、シンドウさん(http://youwbike.exblog.jp/17066132/)が言ってたバイク屋さんじゃないか!
これも何かのご縁ですねえ。
そうだ。
これも何かのご縁だからランブルさんもブログで撮影させてもらおう。
ってことでロケハン当日はちょっと早めに藤沢へ。
当然のごとく軽く迷って到着。
んで着いた瞬間。
監督および制作部一同は着いた瞬間、「んおーっ! ココだ!」って思ったんだろうなあ。
って思ったのであった。
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この日は月曜日。
ワタナベさんの月曜日はスタッフを休ませ、1人で作業に集中する日だとのこと。
わー。
そんな日に10数名のスタッフがわしゃわしゃと動き回って邪魔っけだろうなあ。
と思いながらブログ用の撮影日を決め、ぼちぼち映画のスタッフ一同が来る頃かと思って外に出ると……おーっ!
あのウルトラ警備隊の隊長が乗ってるみたいな白いRVはアクション担当モロカジ号じゃないか!
ってことは今日もモロカジ劇場が見れるってことか!
今日は特等席で見るぞ!(←何をしにここへ?)
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