更新後記 VOL.76 |
変えざるを得なかったんで携帯を変えた。
auショップで手続きをしたのだが、俺の機種はあまりにも古く、電話帳のデータを移植するのが素人には面倒だろうってことで、IDO時代からau一筋という係のオジさんに一任することになった。
「在庫があるんですぐ持ってきますよ」
オジさんはカウンターの奥に消え、白いiPhoneを手に戻ってきた。
「それじゃ、手続きのほう、進めていきますね」
つって箱からiPhoneを取り出したオジさんは電源を入れ、画面をシュッと撫でる。
あ!
ズルい!
一番最初にシュッと撫でるのはオーナーの俺であるべきだろ!
と思ってちょっとムッときたけど任せちゃったからしょうがない。
でもそこからは基本的に俺が操作することになってiPhoneを手渡された。
同じ画面を2人でのぞき込みながら指示を仰ぐ。
アプリをダウンロードせえ?
だからこのバーコードを読め?
「はい。じゃあ、バーコードリーダーで……」
聞いたことあるけど使ったことがない。
俺は生まれて初めてバーコードリーダーを使った。
というかオジさんに使われた。
オジさんは途中、「あれ? いかない……。なんでだろ? おーい、コーちゃん!」と2度ほど若手の部下に助っ人を頼んだりしながらセッティングを終わらせてくれた。
10数分の待ち時間も含めて2時間が経っていた。
俺みたいなのを毎日相手にしてんのか……。
大変だなあ、携帯電話屋さんも。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
でもって指でシュッとやるじゃない。
あれって触ろうと思ってなかったとこ触ったりすることも多々じゃない。
相撲取りとか指がぶっとい人とかどうしてるんだろう。(総合司会・坂下 浩康)
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