2012年 04月 29日
マンガ『君はバイクに乗るだろう』#23(Goo Bike vol.165) |





高校生または高校を卒業したばかりの少年が家に帰ってくる。
たろいも〜。
シ〜〜ン。
ただいまー。
シ~~ン。
誰もいないのか?
いや、2階に兄貴がいる。
友達が遊びにきてるんだ。
玄関先に置かれた見覚えのないブーツ。
ぴかぴかで。
黒い、革の……カッケーーッ!(って言うんでしょ少年は)
どこんだと?
どこで売ってんだと?
少年は兄貴の部屋に飛び込んで、兄貴の友達に聞いてみた。
「原宿の〜」
少年は「ABCマートかどっかだろ?」と思っていたのだが、兄貴の友達は聞き慣れないお店の名前を口にした。
その数日後。
少年は原宿に降り立った。
竹下通りを真っすぐ抜けて。
明治通りを渡って真っすぐ。
最初の花屋の角を右に曲がって100mくらい行った右側の2階。
兄貴の友達が教えてくれた道。
ここらへんだよな。
この2階?
つかこのバイク何!
お!
こっちにもう1台!
カッケーーッ!
あ、そうだ。
ブーツ見に来たんだった。
階段を多少ビビりながら上る。
お店に入る。
金髪のオニイさん。
リーゼントのオニイさん。
店内に並ぶブーツ、メット、グローブ、革ジャン。
つながった。
「あの〜、下に停まってるバイクって……」
って感じのマンガを考えてるんだけど、お店とかブーツとかバイクとか丸ごとひっくるめてモデルになってもらえませんでしょうか?
「実際、そういう感じのお客さんもいらっしゃいますからね」
ほーかほーか!
アトラクションズ・トモナリ君(http://attractions.blog130.fc2.com/)に電話をすると即オッケーだった。
あたーっす!
それからアトラクションズでもろもろ撮影させてもらって、一色さんとスカイプで打ち合わせしたんだけど、ご覧のようにストーリーは原案から結構変わってます。
それだと4ページじゃ納まらないかも……。
なんつって原案を練り、揉み、転がしていく。
この作業は、「ブーツブーツブーツブーツ……」とか言い続けたり、一色さんも俺もお互いパソコンの前で煮詰まってムームーうなったりシ〜ンとしたり、何かを絞り出そうと眉間にものすっげー力を入れてこの世で今一番困ってる人みたいな顔になったりしながら進むわけだが、いつも言葉や写真を選んでる時に使ってるとこじゃない脳みそが回ってる気がして俺は好きなのである。
★ ★ ★


少年「なんでシートがヒョウ柄なんですか?」
EDDIEさん「原始への回帰さ」

EDDIEさん「イギリスの当時のナンバーだよ。意味はわからない」
少年「この目玉は誰のですか?」
EDDIEさん「ムーンアイズっていうんだ。かわいいだろ?」
といったお答えをいただきましたが入れ込む余地がなく……。サーセン!

少年「バスタブ? バスタブってなんですか?」(最初にトモナリ君が「バスタブ」って言った設定で)
トモナリ君「カバードって言って、オシャレしても汚れないようになってるんだ。TRIUMPHならではのスタイルだよ!」

トモナリ君「公認はされてないけど、当時ディズニーが描いたワンテン(T110)のイラストだよ」
といったお答えをいただきましたが編集作業の都合上……。サーセン!

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by hoya3104
| 2012-04-29 00:01
| マンガ 君はバイクに乗るだろう
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