5COLORS「君はなんでそのバイクに乗ってるの?」#51 |

ずっと乗りたかったバイクだったので!

故障率が低い。
見た目。
男のブラック‼

マッハを知ったのは高校くらいの時に読んだマンガ『特攻の拓』
マンガの中でボロボロのそのバイクを手に入れた登場人物はキレイに直して乗るんだけど、こう紹介されてました。
世界最速を目指し
モンスターと言われた成れの果て
KAWASAKI 500SS MACH3
そのバイクがめっちゃカッコ良くて、いつか乗りたいなと思ってました。
大人になっても憧れはありました。
でも40年近くも前のバイク。
当然プレミアがついたり、キレイな状態だと値段も高い……。
「憧れだけで終わりだな。手に入れることはないだろう」
そう思ってました。
が、巡り会わせはあるものです。
SRをひと通りイジり終わり、あとは細かいトコを煮詰めていくくらいになったある日、なにかプラモデル的にイジって遊びながら作り上げてくベース車がないものかとヤフオクを覗いてみると……。
「国内未登録 現状販売 欠品あり 修理ベース車」
ショップは町田で現車確認歓迎。
見に行ってみると、当時憧れたあのバイクが目の前に。
このタイミングもなにかの縁かなと、ショップの人や知り合いの方に相談して、15年の憧れの末、手に入れることになりました。
しかも余計なことにマンガ通りのシチュエーションで。
そこからコツコツ造りあげました。

ROCKERSを知ってから、当然のように英車に惹かれるようになったんですが、特にBSAはEDDIEさんが乗っていたのもあって憧れました。
で、これから教習所に通い始めるという時。
すごくお世話になっていた人から「良かったら、僕が昔乗っていたBSAのC-15を買わないか?」というお話が来て、実物を見に行ったら一目惚れしてしまいました。
ズッキュンでした。
見た目だけじゃなく、恩人から受け継いだと思っているので、自分にとってはすごく特別な一台です。

まだ駆け出しだった18年前のある日。
エンジンをオーバーホールさせてもらったお客さんの車両が、息子さんの大学進学費のために、独立した僕のところへ買い取りで入ってきました。
当初は売りに出していましたが、このモデルは希少車ということで、見に来る人達がオタクっぽい人ばかりで嫌になり、「それなら俺が乗っちゃおう! しかも希少車だから、バチ当たりな感じで思いっきりカスタムしちゃおう!!」と……。
その頃のウチの店は「SHOVELは高年式すぎて触らない」といった風評も流れていたのでそれも理由です。
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