2012年 02月 27日
マンガ『君はバイクに乗るだろう』#20(Goo Bike vol.159) |





それまでは新幹線とかバスとか飛行機とかで帰ってたけど、今年の俺はちょっと違うぜバイクだぜ。
バイクで帰省。
地方出身者にとって、それはちょっとした故郷に錦である。
深夜の4号線(俺の場合)
信号なんてあってないようなもんだ(当時)
何時にどこまで行こうなんてない。
だって遠いんだもん(俺の場合)
目が野生化するまで走る。
目が野生化するとスゴくバイクの運転が上手い人みたいな気分になってくる。
でも野生化して研ぎすまされた気になっていても眠くなります人間だもの。
眠くなったらどこでも寝る。
でもションベン臭いコンビニの裏側とかじゃなくて広いところがいいね。
なんつってパチンコ屋の駐車場に忍び込んだりする。
キングサイズのベッドで月夜にウインクだぜ(ユカイ調)
まあ、別にどこでも地面の上だから寝心地は変わらないんだけど。
もやや〜んと目が覚める。
寝たんだか寝てないんだか。
しっとりとした(東北地方の場合)朝の空気の中で目を覚ます。
まずは目覚めの缶コーヒーを……飲まない。
歯が磨きたいんだ俺は。
でも歯ブラシを持ってきていない。
歯を磨くためにも早く帰ろう。
川沿いの国道。
世界で一番いい国道。
うるせえクレスタがいる。
相模ナンバーか。
でもチミは観光じゃないね?
品川ナンバーだけど俺も観光じゃない。
俺もお前も故郷に錦と大五郎。
んだ!
町が近づいてくる。
高校の時の彼女がどこかで見てるかもしれないと思いながら町を流す。
流すっつっても信号3つくらいでアッという間に町らしきエリアを抜けてしまう。
小さな町。
スモールタウン(not 相撲タウン)
ただいまー。
はしゃがない。
疲れた感も出さない。
夜通し走るのなんて屁でもない。
実際はヘッロへロだけど、そんな感じでシャワーを浴びてメシ食って昼寝して、夜は小さな町に飲みに出る。
朝起きるとバイクの上にシマシマ模様のレジャーシートが掛けられていた。
風で飛ばされないように。
そんな感じで荷造り用のビニールのヒモがボディをぐるっとひと回りしている。
ちょっとグッときながらヒモをほどいて、海へ。
かあちゃーーーーん!(千 昌夫調)
ふるさとがあっていいね。
って言われることがあるけど、ふるさとにバイクで帰れるのはいいっすよ。




★ ★ ★

by hoya3104
| 2012-02-27 00:01
| マンガ 君はバイクに乗るだろう
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