en & YAMAHA SR522(2011 0930) |

Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
ロッカーズの先輩。
マッドマックス。
★ 2 ★
友人や先輩と引き上げてきた書類付きで不動のXS250を、エンジン載せ換えたり、配線引き直したり、キャブセッティングしながら作り直して、初めてエンジンが掛かった、その日。
★ 3 ★
生まれてきた時代。
★ ★ ★
チトカラ。
って呼ぶのか千歳烏山。
この街には、彫師 enさんのアトリエ『DETROIT DIESEL TATTOO WORKS』(http://detroitdiesel-tattooworks.blogspot.com/)がある。
どこでもそうだけど駅前はごちゃついているので最寄りのでっかい道、甲州街道1本勝負でロケハンを始めたのだが、壁がよさげな中古車屋さんは営業中で不法侵入が難しそう。
無理。
どないしょー。
とりあえずenさんのとこに行こう。
アトリエはビルの2階ってことだけど、ビルの入り口1階付近には看板のひとつもあるだろう。
その前でまず撮って……と思って現地に着いた。
でも、2階を見上げると道に面した窓ガラスにはTATTOOの文字が見えるのだが、1階界隈に看板はなく、バイクの姿も見当たらない。
どないしょー。
と思ったら隣に公園があった。
ここにしょー。
階段を上ってドアを開ける。
中に入ると、「日が昇って、沈む」って1日の光の流れが、ここにいたら分かんない感じだった。
没頭するにはいい。
我を忘れるにはいい。
光を遮断した先にあるのは闇ばかりじゃない。
生まれる。
いろんなものが生まれるんだなあ、きっとなあ。
黒いソファーに座ってenさんがアルバムを開く。
そこにはenさんが生んできた作品が並んでいた。
ハサミだ。
ロボットだ。
岡本太郎の太陽の塔だ。
あー、これ干支の? なーるほど。
「なんとな~く」みたいなのがない。
ひと彫りひと彫りにはそうじゃなくちゃいけない理由があった。
でもって絵が上手い。
それって当たり前か(ベンジー調)
enさんは子供の頃から絵を描くのが好きだった。
どんくらい好きだったかというと銭湯で風呂から上がるやいなや脱衣所で描くくらい好きだった。
マンガを読む。
スポーツ新聞を読む。
扇風機にあたる。
冷たいジュース等を飲む。
風呂上がりの定番スタイルをすべてくつがえしてお絵描きに熱中していたen少年には、同じ銭湯に通う友達がいた。
それはいわゆるそのスジの、入れ墨のオジさんの息子ちゃんで、en少年にとって格好の遊び相手だった。
いつものように風呂上がり、絵を描いているとオジさんが言った。
「絵を描くの好きなんだ?」
するとオジさんは番台に声を掛け、マジックペンを借りてきて差し出した。
「オジさんにも描いてくれよ」
キュルキュルキュル。
完成。
「上手いなあ!」
足に描かれたウォーズマンを見て、オジさんは大喜びだった。
自分の絵で人を喜ばせることができるんだ?
enさんはそれからずっと描き続けている。
★ ★ ★

