君はバイクに乗るだろう VOL.57 |

道ばたで松ボを見つけた場合、フォルムや大きさにもよるけど俺はだいたい蹴る。
蹴っちゃ〜歩いて、また蹴っちゃ歩く。
どこまで蹴るのかは決めていない。
俺と松ボの行くあてのない旅。
でもルールはちゃんと決まってる(ベンジー調)
両手をポケットに突っ込んで「チェッ」って感じで蹴っちゃいけない。
はつらつと蹴る。
中学から高校までサッカー部だったから、コースも距離も自由自在だぜってフリして蹴り進む。
でも松ボはジェットテンビンみたいなカタチだし、ギザついてもいるので、その50センチくらい左を狙ったのに、いかにも犬が散歩中にオシッコしてそうな電柱の根元に転がっていったりもする。
そこで旅は唐突に終わる。
映画化するには短すぎる旅だった。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
俺がその松ボと出会ったのは砧公園の近く。
松ボは公園の周りに植えられた松の木出身だと思うのだが、風で飛ばされたにしては公園からは距離があるところに転がっていた。
たぶん、俺のように、松ボを見つけたら蹴らずにはいられない田舎育ちの何者かがここまで蹴り運んだに違いない。
見えないバトン。
心のタスキ。
松ボの絆で君と僕とはつながっているんだよ。
誰に言ってんのか。(総合司会・坂下 浩康)


