斉藤 信也 & YAMAHA SR500(2011 0811) |
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
先輩方のバイクチーム。
郡山市にあるカスタムショップ『バリーボイス』
バリーボイスで作られたショベルのロングフォークチョッパー2台。
16歳の時に初めて参加したバイブスミーティング。
集まった大量のバイクと大量のバイク乗りに驚いたし、衝撃的でスゴく新鮮な気持ちになりました。
★ 2 ★
18歳の頃、日本一周中に北海道で知り合ったバイク乗りと去年、久々に再会して一緒に走れたこと。
「バイク乗りで本当に良かった! 幸せだ!」と思った瞬間です。
ツーリングはショートからロングまで様々ですが、やはり目的地に到着した時の感動や、思いがけない人や風景との出会いは最高ですね。
行ったところだと、佐渡島ドンデン高原、フェリーで上陸した沖縄本島、石垣島・与那国島・波照間島一周、北海道、利尻島利尻岳、九州阿蘇山・別府・湯布院、山口県関門橋、青森県龍神ライン、福島県田子倉湖、名倉山山頂とか。
★ 3 ★
長野ツーリング中、八ヶ岳の峠道(R299)山頂付近でクラッチワイヤーが切れ、ふもとの街までスパナにワイヤーを巻いて手で引っ張りながら走った時。
バイク仲間の先輩が女の子を紹介してくれることになったのでバイクで先輩のところまで行き、女の子の連絡先を教えてもらった帰り道の高速の段差で携帯を落としてしまったこと。
沖縄本島一周中、自転車のロードレースが開催されていて、そのコースになっていた国道を走っていた時、自転車で倒れている人を発見しました。
すぐに助けに行ったんですが自転車の人は意識を失っていて、介抱していると仲間がやってきた。
するとその瞬間から「お前がひいたんだろ!」と犯人扱いされ、救急車・パトカーの連中にも犯人扱いされました……。
しばらくして、倒れてた人の意識が戻り、証言してくれたので無事で済みましたけど、バイクに乗っていてこの時ほど腹が立ったことはないです。
★ ★ ★
この日は福島でのダブルヘッダー。
シンヤ君の撮影場所。
だいたい目星はつけていた。
でも、午後イチで撮ったトミー君(http://youWbike.exblog.jp/page/2/)から「大玉村には駐車場がだだっぴろいすんげーでっかいスーパーがある」と聞いたので一点突破することにした。
撮影はシンヤ君の仕事が終わる17時過ぎからになる。
節電営業かもしれないけど、きっと巨大スーパーの駐車場なら閉店まではある程度の照明が点いているはずだ。
てな感じで、ロケハンはしてないけど撮影場所が決まっちゃったので気楽になった俺は、潰れたガソリンスタンドを探しながらのんびり4号線を北上することにした。
大玉村が近づく。
もう入ったか?
すると左手に、巨大スーパーらしき「ダイユー8」が見えてきた。
ん〜、そんなに巨大じゃない気がする。
でもトミー君が教えてくれたスーパーは、確か名前のケツに数字がついてたよな。
「4号行けば左にあるからすぐ分かりますよ」とも言ってたし。
数字はなんだっけ?
8じゃなかったっけ?
トミー君に確認しようとしたけど連絡がつかなかったのでスルーしてしばらく進むと、ホントに巨大すぎるスーパーが姿を現した。
正解は「プラント5」だった。
さすがに「スーパーセンター(not スーパー銭湯)」を名乗るだけのことはある。
なんて広さだこの駐車場は。
空母のほら、上の、平らになってて飛行機が飛び立ったり着陸したりする外国の棺桶のフタみたいな形になってるところみたい。
ここが満車になることは永遠にないだろう。
中にはガソリンスタンドまで入っている。
ここなら隅っこにちょっとだけ間借りして写真を撮っていても誰の迷惑にもならないだろう。
17時まであと45分くらいあるから昼寝しようとも思ったけど小腹が空いた。
その場でソースをかけてもらったメンチカツかハムカツが食べたい。
こんだけ広けりゃメンチカツくらいあるだろう。
んだ。
メンチを探しに行こう。
つって入るなり、暴力的な奥行きに圧倒された。
ざっと見、川崎のコストコ3杯分くらいの広さ。
スーパー空母じゃなくて空母スーパー。
母艦でお買い物。
安心だ。
あまりのサイズにのっけから歩く気持ちが萎えたので、休みだけど他にやることもないし行くとこもないからチャリンコで来た地元の中学生みたいな感じで入り口近くの本屋に避難し、バイク雑誌コーナーへ。
そこには立ち読みしてるオッサンが1人。
立ち読みはいいんだけど、それ!
平積みの雑誌の上に荷物を置くんじゃない!
と、見知らぬ地元のオッサンに注意喚起すべく、いかにも読みたくて仕方がない人みたいな感じで「すいません」つって荷物をどかさせると、下敷きになっていたのは『風まかせ』っちゅー雑誌だった。
どかさせておいて読まないわけにもいかないので俺は『風まかせ』を手に取った。
オッサンは俺を見て、「いかにも『風まかせ』の読者っぽいオッサン」と思ったに違いない。
そう思うと悔しさもひとしおなわけだが、そこは俺が今まで見たいろんな本屋さんのバイク雑誌コーナーの中でもピカイチの品揃えつか雑誌揃えで、ジャンル問わずの月刊・隔月・季刊誌から、本屋さんであんまり見ない感じのシャレオツな新しめの雑誌まで網羅していて、東北版が出てるのにGoo Bikeの首都圏版まで並んでいる。
その充実ぶり(でも客はオッサン2名)は感動的なので、4号線を旅することがあったら寄ってみるべしなのである。
暮れなずむ福島県大玉村の光と影の中。
17時15分、仕事を終え、いったん家に戻り、着替えたシンヤ君がやってきた。
昼間は暑かったけど、夕方になるとちゃんと涼しい。
撮影を終わらせて斎藤家に向かう(http://youwbike.exblog.jp/16489457/)
無理を言って今夜だけ泊めていただくのだ。
ごく自然な流れで始まった宴会の仕切りはシンヤ君のお兄さんで、シンヤ君はそのサポートに徹し、絶妙なタイミングで「まだありますか?」とビールを持ってきてくれたり、「焼けてますよ」と肉を取り分けてくれたりする。
こういうタイプがツーリングの最後尾にいてくれると安心だ。
宴会は深夜2時で終わり、シンヤ君の部屋に案内された。
あー、よく眠れそうだ〜。
つって寝たら1時間後、安達太良山から相撲取りの大群が小走りに押し寄せてくるような地鳴りとともに震度4だか5の地震で目が覚めたのだが、シンヤ君はピクリともせず、翌朝聞いても「そんな地震あったんすか? 全然気づかなかったです」てなもんだった。
こういうタイプがツーリングの最後尾にいてくれると安心だ(未確認)