齊藤 豊 & Kawasaki GPZ750F(2011 0717) |

Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
田舎でよく見たオートバイサーカス。
80年代後半〜90年代前半のWGP。
MADMAX。
THE LOVELESS。
BLANKEY JET CITY。
友人AZUMAYA。
★ 2 ★
中免取りたての頃、初めて乗った2ストTZR250の加速が衝撃的で、怖さと感動を覚えた。
今でもエンジンが上域で加速している時の感覚が至福で、目的地関係なく「ずっと走っていたい」って気持ちに頻繁になる。
★ 3 ★
タイヤ交換は「ゴム下ワイヤーの2層目が露出してから」って決めていた頃。
山道を2ケツしながら100キロ前後で走っている最中にリヤタイヤがバースト。
しばらくケツが右に左に振られてコントロール不能。
どうすることもできない。
「なるようになれ!」と思ったら、運良くコーナー手前で止まってくれた。
死ぬかもって思った。
17歳くらいの時。
バイクで事故って右足を骨折した。
でも、どうしても乗りたくて、ギブスをしたまま片足運転で山に走りに行ったら、コーナーを曲がり切れず、路肩のドブに落ちて再骨折。
馬鹿かもって思った。
19歳くらいの時。
山道でコーナーを曲がり切れずに、ガードレールに突っ込んだ。
バイクは廃車で、左足には大ケガを負った。
1年間の入院生活。
先生には「左足はもう動かない可能性が高い」って言われたけど、それについてはあまり悲観的にはならなかった。
ただ、しばらくバイクに乗れないことが寂しかった。
結果、足はそこそこ治ってくれた。
★ ★ ★
2009年5月9日にこのブログを始めた時から、撮影予定者リスト入りしていたナイスガイが何人かいて、何人かは今もリストに入りっぱなしである。
ブログを続けられる限りは気長に待つことにしている。
ときどきゴリゴリ押すこともあるけど、ほとんど押さない。
次に会った時に聞いてみようって感じ。
それが自然な気がしてる。
つってリストに目を通す。
バイク直ったら。
落ち着いたら。
遠くからバイクが届いて車検取ったら。
売っちゃったんすか? じゃあ、また買ったら。
人にはいろんな事情がある。
そんな中でただ1人。
「免許取ったら」
という条件付きの男がいた。
まだ中学生だからというわけじゃない。
彼は、持っていた免許がゼロになってしまったので、イチから免許を取る、つまり「取り直す」という面倒くさいにも程がある壁を突破しなくてはいけなかったのだ。
取りっ直しィ〜。
ってね。
相撲の取り直しは、勝敗が微妙な一番に対して、土俵下で見ていた5人の審判が審議し、さらにビデオでチェックして、「2人とも落ちたの一緒。同体。四の五の言わずにもう1回やれ。客も喜ぶし」という感じの再試合なのだが、彼の場合、審判というかもっと巨大な組織から物言いがついて、「この男に免許を持たせとくとロクなことにならない」という答えになったと俺なりに解釈している。
その後ある時、彼から「ケンタローがGSX-R1100買ったよ〜。やっぱ速えわ!」というメールがきた。
うんうん!
仲間がバイク買うってうれしいよね!
教えたくなるよね!
つか、乗ったの?
「乗っちゃいました〜」(悪びれず)
全然懲りてない。
先は長そうだ。
まあ、そんな男がいることはともかく、ユタカ君はときどきこのブログを見てくれていて、たまに顔を合わせると「あの人、気になる」とか「いい写真だった」とか感想を言ってくれるのだが、3回くらいダメ出しも喰らった。
ユタカ君は1週間山にこもって断食したり、四国八十八ヶ所をお遍路したり、インドで瞑想にふけったり、瞑想にふけりまくって瞑想学校(ってのがあるかどうかは未確認)を卒業する時に先生から「チミは第3の目が大きく開いたねえ!」とほめられたりしているので、俺には見えないものが見えている。
ドキッとした。
俺のネタ帳に、ロッキング・オン・ジャパンの1996年1月号の1ページを書き写した文章がある。
それは、沖縄に移住して音楽を作った元ローザ・ルクセンブルグのどんとに宛てた増井 修さんの手紙の一文だった。
一人っきりでやったレコードって偶発的な要素はないわけだから、よっぽど根詰めたもんでないとやっぱり弛緩するわけだよね。
どんとはそういうユルユルを楽しめたんだろう。
だけど俺は全部どんとの中には入っていけんかったよ。
どんとの気持ちになってこの文章を読んだ、つーとおこがましいけど、俺は昔から独りよがりんぐで人の意見を聞かないところがあるので、増井さんの言葉を肝に銘じるべく書き写したのだが、1人でブログをやっていると、ときどき妖怪「ひとりよがり」になっていることもあるな……と、再びいろんなことを肝に銘じるキッカケになったのが、ユタカ君のダメ出しでした。
ありがとう。
そして、免許が取れて良かったね!
第3の目が大きく開いた男(今も大きく開いているかは未確認)のブランド、それは『GERUGA』(http://www.geruga.com/)



