マンガ『君はバイクに乗るだろう』#13 (Goo Bike Vol.145) |
最初からそのつもりだった。
リョウヘイ君(http://youWbike.exblog.jp/15743778/)に会うのは初めてだったけど、紹介してくれたEDDIEさん(http://youWbike.exblog.jp/12509706/)と大ちゃん(http://youWbike.exblog.jp/12726068/)の「気合い入ってるヤツですよ」という言葉を、俺は全面的に信じているのだ。
信じているから、そのつもり。
妖怪「そのつもり」
電車の中で俺は妖怪「そのつもり」になって、顔も身長も体重も、どんな革ジャンでどんなブーツかとかも分からないリョウヘイ君をモデルにしたマンガの話を考え始めた。
リョウヘイ君の住む街は、ウチからだと結構遠い。
軽く1時間は掛かる。
「じゃあ、着くまでに考えといてね、よろ乳首(チューリップ←絵文字)」
他人事のように自分に締め切りを課して、うーんうーん、心の中でうなりながら半蔵門線に揺られる。
特に観察したくなるようなスパイシーな乗客が乗ってこなかったこともあり、渋谷を2つ3つ越えたあたりで一瞬、そういえば以前、このへんからスカパラの谷中さんが谷中さん丸出しで乗ってきて俺のトイメンに座ったことがあったなあ。
と、思い出し、座った谷中さんの堂々たる股の開き具合が脳裏に甦ってきて集中力が途切れそうになったけど踏みとどまり、浮かんだ言葉、絵とか流れとか取っ掛かりを携帯に打ち込んだ。
少年の名前、なんにします?
一色さんに聞かれた。
まあ、誰でもいいっちゃ誰でもいいというかそこまで考えていなかった俺は、ひとまず1人を「リョウヘイ」と命名した。
うん。
いいんじゃないですか。
リョウヘイ君の名前は一色さんに明かしていなかったのだが、スッと通った。
もう1人の少年は「ツバサ」と名づけた。
リョウヘイ君のライバル、ツバサ君(http://youWbike.exblog.jp/12736917/)のことを思い浮かべて。
何も知らない2人が、マンガを読んだ時にウケるかなと思って。
む〜。
一色さんはネットで何かを検索し始めた。
平成生まれの子供の名前リスト。
こげなページがあるんだねえ。
ツバサは却下されるのか?
ふんふんふん。
通った。
真夜中の下北。
オールナイトのイベントを抜け出したリョウヘイ君とツバサ君は、2人揃ってコンビニで読んで「俺が出てる〜!」「俺も出てる〜!」ってウケてくれたそうだ。
名前だけだけど喜んでくれたツバサ君が妙に愛おしい俺なのだった。
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一色さんの『君はバイクに乗るだろう』は、コチラ『漫画 on Web』だとパラパラめくった感じで見られます。 (http://mangaonweb.com/creatorOCComicDetail.do?no=30421&cn=30000)