更新後記VOL.49 |






死んだか、名車が。
スキカル ER562P。
俺は10年以上に渡り、3台のスキカルを乗り継いできた。
ショートからロング、丸刈りまで。
3ミリから12ミリまで刈り高さを変えられるアタッチメント付き。
俺は丸刈りと思われているが、実は上を6ミリ、横を3ミリに刈り分けている。
でもさ、毛って思い通りにならないじゃん。
昨日6ミリにしたはずなのに7ミリになってたり、3ミリから4ミリに育ってたり、オーナーの許可もなく伸びてる自由気ままな毛がいたりすんじゃん。
その1ミリが許せない。
だから毎朝のスキカリングは欠かせない儀式なのだ。
とにかく急げ! コジマ電機へ!
開店と同時にコジマに行くと、さすがに平日だけあって客は8人くらいしかいなかったのですぐに店員さんがつかまった。
「スキカルありますか?」
「へい、こちらです」
正確には「へい」とは言わなかったが楽勝だ。
店員さんはソッコーで案内してくれた。
並んでる並んでる。
最新鋭のスキカルはカタチも色もだいぶ変わっていた。
小さくてコンパクト。
車体はかなりの軽量化を実現しているようだ。
カラーリングは以前の青(スキカルブルー)から、シャレオツな洗面所にも違和感なく溶け込む白を採用。
デザインは「怖くないバリカン」って感じから「シャレオツな美容グッズ」な感じにリニューアルされている。
時代とともにスキカルも熟成し、進化していた。
と、思ったら名前は「カットモード」
スキカルは生産が終了していて、立派な絶版車になっていたのだった。
レディース & ジェントルメン! & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
スキカルの青って、ドラえもんっぽいよね。(総合司会・坂下 浩康)


