憧れの元店舗ライフ エグゼクティブクラス(広さ)前編 |
世界中に点在するチャーミングな元店舗を追い求める永遠の旅人、永遠の未完成人間、俺なんてまだ中3、でももうじき44マグナムの元店舗査察官・ホヤちゃんです。
少年少女憧れの元店舗ライフを紹介する当企画も、回を数えて第4回。
今回もスペクタクルな物件をモザイク多めでご紹介します。
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向かいには公園。
その隣にはテニスコート。
自動販売機もトイレもある。
車道にではなく、歩道に乗り上げて停めたところを見ると、この界隈の施設に用事があるのだろう。
と思いきや、スクーターに乗って現れたオジさんは、公園にもトイレにも入らず、山崎さんに熱い視線を浴びせ始めた。
バイクが好きなんだね。
オジさんをいちギャラリーと認識し、そのまま撮影を続けていると、背後からデジカメの電子音が聞こえてきた。
通りすがりのバイクに喰いついたうえに写真まで撮るなんて、よっぽどバイクが好きなんだねえ、つかデジカメを常備携帯しているとはなかなかフレキシブルなオジさんだ。
山崎さんはオジさんに目配せしながら笑っている。
なにこの関係性。
なにこの2人の空気感。
「オーナーさんです」
オジさんは、山崎さんがバイクを置いているガレージのオーナー近藤さんだった。
「撮り終わったらガレージにお邪魔してもいいですか?」
近藤さんは快く了解してくれた。
「廃墟みたいなとこですけどね、はははは」
ふふふふ。
廃墟なんてそうそうあるもんじゃない。
ついさっき身をもって知らされたばかりだぜ。
父兄参観みたいな感じで撮影が終わり、ガレージに向かった。

って火事である。
ガレージへの道は消防車で塞がれていた。
KING清水君(http://youWbike.exblog.jp/14288608/)以来、撮影中に火事に遭遇するのは2回目だ。
つまり80人に1人の割合で撮影中に火事を呼ぶナイスガイがいることになる。
立ち入り禁止と言われてもウチ、そこなんです。
関係者的な感じで無事にたどり着いたガレージ。
でもそこにあるのは昭和なアパート1棟だけだ。
建物の奥に方にはシャッターが見える。
あそこか。
そう思って歩き出すと、近藤さんがおもむろに真ん中あたりの部屋のドアを開けて入っていくではないか。
「ココですよ」
山崎さんが続く。
え? ココってアパートじゃ……ないの?









