小林 正彦 & YAMAHA SR400(2011 0117) |

Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
一番はやっぱり叔父さんですねぇ。
家がとにかく広くて、小学校の頃はジャンプ台作って、BMXでタイムトライアルとかして走り回ってたんだけど、中学生になった頃、叔父さんはどこからかゴリラを持ってきた。
それが初めてのバイクでした。
自宅だから中学生でも問題ないし、夢中んなって走り回ってましたねぇ!
あとは、小学校の時、通学路沿いに住んでたサメカマのお兄さんかな。
ブルメタのサメカマだったんだけど「アメコミに出てくるクルマだあぁぁっ!」って一部の連中は夢中んなってた。
ある時、そのお兄さんがRZに乗って「ドギューン!」って消えてったんです。
そう。小学生の僕にとっては、まさに消えてくような加速でブッ飛んでった!
バイクってすげぇ〜っ!
単純にロケットみたいでカッコ良かったんですよねぇ!
★ 2 ★
初めてサーキット走った時かなぁ。
周回を重ねてくうちにドンドン集中力が増してって、タイヤが限界近くて逃げ出そうとしてる感覚や「あと0.5秒早くアクセル開けられるな」とか、公道じゃ味わえないあの人馬一体感!
30分しか走ってないのに、バイク降りたら足がガクガクでフラフラで、もう、サイコーでした!
あとは初めて自分でオーバーホールしたエンジンが掛かった時ですね!
鳴き声聞いた時は息子が生まれた時よりうれしかったかも!?
★ 3 ★
まだ原付の免許しか持ってなかった頃、ウチでみんなで遊んでたんだけど、ジャンケンで負けたヤツが買い出し行くことになったんです。
僕負けちゃって、買い出し行こうと外に出たらいつの間にかドシャ降りの雨。
僕のバイクはガレージに入ってました。
でも免許ないにも関わらず友達の400ccのバイク借りて1km程先のコンビニに向かう途中、一時停止無視のクルマに突っ込まれた。
救急車呼ばれそうなのをなんとか制止して話し合いをしたんですが、相手は「自分が悪いから保険で弁償したい」と言ってくる。
でも保険を通したら警察呼ばれて、無免で罰金+相手の弁償+学校退学のトリプルアウト。
マズイ……マズイぞこの状況は……。
「いや僕も悪かったし、お互い免許汚してもなんだし、壊れたのは自分で直しましょう」って免許も見せずに済んだのですが、人生最大のハッタリでしたね。
もう二度とあんな思いはしたくないので今は正しく生きてます。
ちなみに友達のバイクは新車だったので、事故車を引き取って新車をプレゼントしました。
な〜にたったの¥700,000ですから……。
あとはスノボで腰椎骨折した時ですかね。
ギャラリーいると調子ん乗るタイプなんで「一発カマしたろ!」って飛んだんだけど、完全にバランス崩してゴキッって。
そん時は歩くのもままならないくらいの激痛だったんですが、すでに何回かケガで仕事休んだりしてて「次やったらクビだ!」って宣告されてたモンで、まさか骨折とも思わず、病院も行かずに2週間ガマンして過ごしました。
結局、お客さんのお医者さんにその話をしたら、すぐに精密検査した方がいいって、仕事中にも関わらず強制的に診察されたら、骨折してることが分かり、手に負えないと言われそのまま大病院に。
奇跡的に最高の状態だったので、手術なしでギブス巻いて入院と言われたのですが、ちょっとでも骨がズレてたら半身不随だったみたいです。
しかし、入院できるほどの金はないので家で静養するからと丁重にお断りして、次の日からチンコの上から脇の下までギブスでグルグル状態のまま出社してました。
今だったら即入院してると思いますが、若さと金欠って怖いですねえ。
ん?
最悪の話のつもりが、最悪を免れた話んなってますね。
僕ってスゴく運がいいんですよ!
★ ★ ★
去年の夏のとある土曜日の夜。
東名・海老名SAには、ANTI木曽君(http://youWbike.exblog.jp/12487924/)の呼びかけに賛同したカスタムハーレー野郎がたくさん駆けつけていた。
謎のコンボイまで出現したハイウェイオアシス。
集まったバイクは100台は超えていただろうか。
つーても、絶倫王子の純粋なメッセージに純粋に賛同したナイスガイたちはとてもジェントルで、はしゃいで走り回る人なんて一切いない。
でもってSAの奥の方の暗闇をパッと見ると「なんでこげにたくさんのバイクが集まってんの?」って感じで深海3000メートルで突拍子もないフォルムの深海魚を発見したような驚きがあり、それが「えれェ……カッコいいじゃねえかョ」(魔墓呂死のジン調)って感じだったのだが、そんな獰猛な暗闇の中で、僕は小林君を見つけた。
小林君は7分丈の短パンにTシャツみたいな軽装でフラフラしていた。
そらココで会ったらそうだよね。
木曽君の呼びかけに応えてやってきたショップの人またはお客さんだよね。
と思ったらそうではなく、仕事帰り。
横浜の知り合いに会いに行ったついでに「圏央道がつながったとかの海老名インターはどうなってんだろーなー」って寄ってみたところ、尋常じゃない数の、しかもギュインギュインにカスタムされたハーレーがカスタムショーのごとくに集結していて、これはいったいなんの総決起集会なんだと圧倒されてパトロールしていたというのである。
ハーレーが並ぶエリアから少し離れた白いシマシマのところにチョップされまくったSRが止まっている。
遠慮がちに。
「アタクシ通りすがりなんですけどココに停めちゃってもいいすか?」的に。
でも小林君の目は少年のように輝いていた。
フラッと寄った夜のサービスエリアで、こんなイベントに遭遇するなんて、やっぱり君は運がいい。


