君はバイクに乗るだろう VOL.42 |

目の前の建物から続々とゴミ収集車が出てきた。
30台は出ただろうか。
なかなか壮観だ。
いわゆるゴミ収集車群。
予告としては若干弱めだけどこれは写真を撮らなければ!
と思ってバッグをまさぐっていると、ズッラ~っと並んだゴミ収集車の列の間に1台のバスが入ってしまった。
あ~あ……客席(1人)からため息が漏れた。
エ~ッサエ~ッサエッサホイサッサ。
お猿のかごや(not つれなのふりや)
俺のふるさとのゴミ収集車のテーマ曲は『お猿のかごや』だった。
当時最速を誇ったお猿のかごやのスピード感。
エッサホイサの鼻歌まじりなグルーヴ感。
野を越え、山越え、駆け回る働き者のイメージ。
ゴミ収集車に『お猿のかごや』を乗せるとはこのDJ、なかなかのセンスだ。
『お猿のかごや』が近づいてくると、俺は「ゴミ屋さんが来たよ」と母ちゃんに教えた。
ゴミ収集車が音楽を流すのは「もうじきテメエんちの近くのゴミ捨て場に着くから出すならとっとと出しやがれ」というアナウンス的な意味だと思うのだが、米屋さんは米を売り、肉屋さんは肉を売り、花屋さんは花を売るという方程式にのっとれば、ゴミ屋さんはゴミを売る人になってしまう。
ゴミは買わないだろう。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
ゴミ収集車を眺めながら、てなことを思い出していたら、紙パックのジュースにストローを突っ込んでチューチュー飲みながら、独り言をブツブツつぶやくというか半分叫んでる女の人が歩いてきたので逃げました。(総合司会・坂下 浩康)




