2010年 11月 12日
君はバイクに乗るだろう VOL.37 |

タワレコ行こ。
つって歩き出す。
早足。
道路を斜めに横断。
この路地行けば近道かも。
って大して効果的じゃないショートカットも駆使。
最後のでっかい交差点も含めて信号を全部無視。
たどり着いてアルバムを見つけてレジに持っていったら、それは「見本盤」ってシールが貼ってあって「商品をお持ちしますので少々お待ちください」と言われたので待っていると店員さんが戻ってきて言った。
「申し訳ありませんが初回限定版は完売しておりまして……」
危険を顧みず信号を無視した努力は報われなかった。
帰りの電車でタワレコの袋を持った人を2、3人見かけた。
その袋の中身は何だ?
まあいいぜ。
用賀からお婆さん2人組が乗ってきた。
1人はヨボ。
もう1人はヨボヨボな感じ。
僕は座席の端っこに座っていた。
立ち上がろうとするとヨボヨボなお婆さんは「次で降りますから大丈夫です」と言って、僕の座席の横に伸びている銀色の棒につかまった。
二子玉川に電車が近づく。
電車にもあるんだろうかポンピングブレーキって。
運転手が1回ブレーキをかけた。
でもそれは唐突で乱暴なアクションで、銀色の棒につかまっていたお婆さんはブレーキングGをモロに喰らって無抵抗に回転。
「あー」言いながら僕のヒザの上に落ちてきて、座った。
一瞬、スゴい仲良しみたいな雰囲気になる僕とお婆さん。
「すみませんねえ」と即座に立ち上がろうとするが、1人じゃ無理なので隣のオバさんと僕とで背中を押して元のポジションに復帰させてあげたのだが数10秒後。
いよいよホームに近づいた電車は本格的にブレーキング。
さらに強烈なGを喰らったお婆さんはまたも無抵抗に回転し、さっきとまったく同じように僕のヒザの上に落ちてきて、座った。
さっきと同じように背中を押してお婆さんを立たせて「お大事に」と見送った。
僕は次の駅まで笑いが止まらなかったのだが、車内ではそれほどウケてなかったのが心残りである。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
あの中には誰のCDが入っているんだろう。
人のタワレコ袋の中身が気になる今日この頃。(総合司会・坂下 浩康)



by hoya3104
| 2010-11-12 23:59
| バイク面(COVERS)
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Comments(1)