更新後記 VOL.36 |

「そうなんですよ〜。大好物なんです」
まさか。
大田尻さん(http://youWbike.exblog.jp/14779302/)は、ホヤメイツだった。
お父さんの実家が岩手県の北上にある。
北上は海沿いではないのだが、魚屋さんには三陸の海産物が並んでいたのだろう。
お盆とか。
お父さんと一緒に実家に帰る大田尻少年。
夏の午後3時。
甲子園の第3試合は延長戦に入っていた。
「よくきたね、やっちゃん」
四角く巨大なちゃぶ台の上には麦茶、そうめん、とうもろこし、スイカ、枝豆、自家製の漬け物、そしてホヤ。
居酒屋でのホヤは基本ツマミ以外の何物でもないのだが、本場では「腹が冷えるまで食え!」とばかりにオヤツとして登場することもある。
得体の知れないオレンジ色のむき身。
ややもすると異臭。
しかし大田尻少年は、そこに惹かれていくのだった。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
大田尻少年の帰省日記は全部想像なのだが、僕がホヤを食べ出したのは酒を飲むようになってから。
つまりホヤ歴は大田尻さんのほうが長い。
今まで食べてきたホヤの量から換算して、僕の体が10%ホヤで出来ているとすると、大田尻さんは30%ホヤで出来ていると思われます。(総合司会・坂下 浩康)



