加藤 誠一 & kawasaki 900 SUPER FOUR(2010 0904) |
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
それは中学2年の夏。
ひとつ上で「超」が付くほどの極悪な先輩に、無理やりCBX400Fに乗せられ、俺の中にある何かが覚醒した!
先輩、その節はありがとうございました。
その後、中3でバイクを買ってから毎日走り回ったね。
★ 2 ★
気の合うチームの仲間と走ってる時ほど、うれしいって心から思うね!
あと、ハワイのワイキキからノースショアまでノーヘルで走った時は感動した。
★ 3 ★
目の前で後輩がバイクで死んだ時。
最大の失敗はバイクを好きになってしまったことかな……ははははは。
★ ★ ★
「僕も行きますよ」
ってことで8月29日の日曜日。
渋谷AXの『ロッケンローサミット』で、KZ鈴村君(http://youWbike.exblog.jp/12035716/)と会った。
「紹介したい」と言っていた加藤さんも一緒だ。
こらまたゴッツい人である。
「ゴツい」の「ゴツ」ってどこから来てるか分からないけど「ゴツい」の語源みたいな人である。
来週末にでもお願いします。
と、撮影の約束をしてライヴに戻る。
トリはGUITAR WOLFだ。
「復活後のセイジさんはアクションが尋常じゃなくキレまくりで、んおーッ! って感じ」という噂は本当だった。
ジェットツイストの高速ぶり。
浅田 真央ばりのトリプル回転ダンスの回りぶり。
左手1本持ち上げギター奏法で持ち上げたギターの微動だにしなさと高さ。
磨きがかかった高得点アクションの連打に渋谷AX一同ノックアウト。
さらには、んあ? 新曲かこれは?
足元に置いていた缶ビールがいつの間にか倒れていて床がベチョベチョになっていることにふと気づいて小さなショックを受けながらシャウトに耳を澄ますと「生まれ変わったら俺はジェット機」というフレーズが鼓膜を突き破って飛び込んできた。
ジェット機のパイロットじゃなくてジェット機そのものに生まれ変わりたいというセイジさんはやっぱり最高である。
ロッケンローを叩きつけるだけ叩きつけて3人は去っていった。
『ロッケンローサミット』が終わると、夏も終わる。
ハズだった。
ハズだったのだが次の土曜日になっても極暑は白鵬ばりの連勝(9月場所5日目現在)を続けていた。
朝9時なのに、なにこれ?
なにこの「むわ〜ん」って空気。
なんで日陰がないのこの線路沿い。
30分歩いて撮影場所を決めた。
駅の近くで待機していてくれた加藤さんに「246の側道の手前みたいなトコで待ってます」と電話を入れて数分後……。
加藤:「あのー、どこでしょう?」
僕:「246の手前の〜〜」
加藤:「それ、246じゃなくて東名ですね」
僕:「ガチョーン」
……といったヤリトリを経て加藤さんと合流した。
夜の渋谷でも朝の地元でも加藤さんはゴツかった。
そのゴツさは筋金入りだ。
19歳でキックボクシングを始めて以来、なんだかんだで格闘技の世界に生きてきた格闘家。
今は地元で柔術を教えている。
殺意を感じるほどの炎天下、加藤さんはひと言も「あちー」だの「あぢー」だの言わず、申し訳ないくらい直射日光を浴びながら黙ってバイクの横にたたずんでいる。
撮影の途中から僕は水が飲みたくて飲みたくてしょうがなかったのだが加藤さんはノドが渇いた気配も見せず、「結構撮るんですね」かなんか言いながらバイクの横にたたずみ続けている。
撮影を終えると、もう、ノドはカラッカラ。
近くのコンビニに駆け込んで冷たいお茶をガブガブ飲んだ。
加藤さんは水。
しかもガブ飲まない。
その飲み方は「試合中」みたいな感じで格闘家のニオイがした。