「ブランドを立ち上げる」とは何か? |


それは「紅白歌合戦の審査委員になる」「横綱審議委員になる」「空母を所有」といったことと並ぶ、男の夢である(個人差あり)
そんな夢を実現させた男に会った。
楠部 真也。
THE NEATBEATS、Radio Carolineのドラマーを経て、現在The Symphonixを率いるロック野郎。
というのは楠部君のA面とも言える「ロック面」
しかしこの男のB面は「バイク面」なのだ。
僕が初めて楠部君と会ったのはTHE NEATBEATS時代。
バイク雑誌の編集部員だった僕は、バイクに乗っているギターの土佐君(VOL.1を見てね)をメインとした取材を行った。
しかし途中からバイクどころか免許すら持っていない楠部君が猛スパークでバイクを語り出し、メンバーから「だからアンタ、免許持ってないやん!」というツッコミを喰らいまくるという、取材というよりショートコント的な展開になってしまったのである。
それにしても。
「バイクはやっぱり、あの『Door To Door』感ね!」
と、乗ったこともないのに言い切ってしまう楠部君の二輪妄想症は重症だ。
これは早い段階で適切な処置を施さないと取り返しのつかないことになる。
そんな危機感を抱いた僕は別雑誌で、楠部君を憧れのW1Sと対面させるというドッキリ企画を行った。
するとどうだろう。
予想以上の効果というか火に油を注いでしまったというか、楠部君は免許もないのに「もうダメ……買っちゃう!」と高らかに宣言。
撮影車両を貸してくれたショップさんから、ソッコーでW1Sを購入してしまったのである。
ほんじゃなんで今回、楠部君はW1Sと一緒じゃないの?
誰もがそんな疑問を抱くだろう。
「忙しくて免許を取れなかったんです……ははははは」
そうなのだ。
憧れのW1Sを買ったはいいけど忙しくて免許を取りにいくどころじゃない日々が続き、結局1度も乗らずに手放してしまったのである。
つまり幻のW1Sオーナー。
というか確かにW1Sを持ってはいたから幻じゃないか?
でも乗ってこそのオーナーなのでは?
幻だったのは免許か?
つか、なにそれ?
なにその特殊な経歴ぶり。
ということで、あまりに特殊なバイク歴にはとりあえず敬意を表しておこう。


★ ★ ★
ということで、楠部君が立ち上げたブランド『Soulville』
その初めての展示会があったので行ってみた。
展示会を共催していた『ROLL』の一角に、楠部君が作った服が置かれている。
細身な革のジャケット。
イイ感じだ。
細身なコート。
イイ感じじゃないか。
大したもんだよ、楠部君(細身)
しかしその日は午前中から撮影で歩き回ってノドがカラカラだったので、ROLLのツネちゃんに勧められるままに昼ビールを飲んでイイ気分になってしまい、楠部君のアツいトークを収録することが出来なかったので、後日改めてメールで聞きました。
ブランドを立ち上げるとは何か?
そして、「男の夢を実現する」とは何か?
語ってちょうだい、楠部君!
★ ★ ★
★小・中・高それぞれでファッションの好みの変遷を教えてください。
小・中は地元が田舎だったのでヤンキーチックで派手な物が好きでした。
高校は50'sな格好でした。
初めてエンジニアブーツを買ったのも高校生の時。
★小・中・高それぞれで「同級生の中じゃ俺がバツグンに決まってるぜ!」と酔いしれたマイ・ベスト・コーディネイト(または気に入ってよく着ていた恰好)を上から下まで具体的に教えてください。
小/サッカーが流行っていたので派手ジャージ。
中/通販で買った肩パット入りまくりの黒のジャケットに、中はvision streetのロンT。下は黒のスリムジーンズ。
高/schottのライダース、下は古着のリーバイスにエンジニアブーツ。
★「俺は洋服が好きだなあ」と思ったのはいつですか?
ロックンロールに目覚めた高2の時ですかね。
『アメリカングラフィティ』や『理由なき反抗』も、ストーリーそっちのけで洋服ばかり見てました。
キッカケは高校で本格的にバンドを始めてから。
バンドは格好が大事だと強く感じました。
★「自分でブランドやりたいなあ」とおぼろげにでも思いはじめたのはいつですか?
26の時、初めて『CELT & COBRA』の展示会にお邪魔した時ですかね。
「いいなぁ」と思いました。
★いくら洋服が好きでも「自分でブランドを」とはなかなか思わないと思うんですが、そのキッカケになった出来事を教えてください。
まずは自分の体に合う古着があまりなかったことから始まります。
18、19の頃からよくアメ村に50'sや60'sの古着を買いに行っていたのですが、大っきいサイズが多くて、なかなか自分が納得できるサイズの物がなかった。
格好いい物はあるのにサイズが合わない。
それがすごくネックでした。
ならばせめてもと、ニートビーツ用にスーツやシャツをオーダーしてましたね。
革ジャンを作りに韓国にも行きましたよ。
失敗しましたけど。
そういう経験が一番のキッカケだと思います。

今年の1月です。
★そこから具体的に進めた準備を段階を踏んですべて教えてください
まずは自分の周りでブランドをやっている方々に話を聞いてもらいました。
その中で『anglasad』のマモルにパターンナーさんを紹介してもらい、自分で書いたデザイン画やデザインの元になった写真集や映画を見てもらったりして形にしていきました。
★「Soulville」……その言葉の意味を教えてください。
『魂の状態にある』
「洋服そのものが『魂』であり、その分身でもある」という意味。
★「Soulville」のブランドコンセプトを語りたいだけ語ってください。
まずは「自分が着たい」と思う物。
そして、その人の人生を共に歩んでいけるような、できるだけ長く着続けられる洋服を作っていきたいと思っています。
★「Soulville is ★★★」と聞かれたら、「★★★」にはどんな言葉を入れますか?
『Soul』
★「Soulville」の今後の展開を言いたいだけ言ってください。
自分の作り出す物に共感を持ってくれる仲間がいてくれればいいです。
★「Soulville」で大もうけした後に訪れるであろう「楠部 真也の新生バイクライフ」を想像して妄想して暴走して語ってください。
もう一度W1Sを買う!
★ライバル土佐 和也氏にひと言どうぞ。
バイク買ったらツーリング付き合ってね。
★ ★ ★
どうだろう。
楠部君には是非ともW1を買い戻してまた売って欲しいものである。←どういうプレイなのか。
それでは最後に、「いつかは自分のブランドで勝負したい!」と思っているボーイズ & ガールズに向けて、自分の夢を実現するための3箇条を発表しておこう。
その1/免許がなくてもまずはバイクを買おう。
その2/免許が取れなかったら素直にバイクを売ろう。
その3/夢を実現させたらもう1度バイクを買おう。
スタジオの井原さん、以上です。
アイテム数は「まだまだこれから」。でも確実に「楠部 真也っぽい」洋服ちゃんが続々登場するであろう『Soulville』のHPは下記。
http://soulville-garments.com/
でもって楠部君のバンド『The Symphonix』のHPは下記っす!
http://www.myspace.com/thesymphonix69




