吉崎 祐介 & Harley-Davidson XLH1200S(2010 0410) |


Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?

宮下さんがバイクに乗って勢いよく走っていく後姿がカッコ良くてカッコ良くてたまりませんでした。
それで自分もバイクに乗りたいと思いました。
バイクを通じても言えますが、人との出会い、出会った人からの影響ってスゴいですよね〜!
自分もそんな影響を与えられるような人になりたいっす!!
★ 2 ★
先日、名古屋にツーリングに行ったんですけど、高速のトンネルでアクセルを開けた時、トンネル中に響き渡った爆音!
あ〜、思い出しただけでシビレます!!
バイクってマジ最高〜!!!
★ 3 ★
今のところ幸せなことに、ありません!
★ ★ ★
宮下さんとは誰ぞや?
話は去年の七夕にさかのぼる。
福岡から上京した吉崎君は憧れのショップを訪れた。
WESCO世田谷。
そこで吉崎君が出会ったハーレー野郎。
それが宮下さんである。
でもって宮下さんはWESCO世田谷のスタッフなのだった。
「いま毎日履いているWESCOのブーツがなければ宮下さんとは出会いませんでしたし、バイクとも出会えませんでした!」
原チャリしか乗ったことがない1人の男の人生が、急激に変わろうとしていた。
大型を取ろうと教習所に通い出したのは今年の3月20日。
卒業したのが4月1日。
免許を手に入れたのは4月7日で、納車はその翌日という特急進行。
納車の日。
吉崎君はWESCO世田谷に向かった。
憧れの宮下さんは2台のハーレーを持っていて、そのうちの1台をお店にディスプレイしていた。
そのハーレーが、吉崎君の生まれて初めての愛車になったのである。
とはいえ宮下さんが飛ばす用に作り上げたフルカスタムだ。
ど〜見てもこれは安かないだろう。
買えんのかーーッ!
聞けば、ある時払いのニコニコローン。
撮影当日かぶっていたメット、つけていたグローブも宮下さんからのレンタル(期間不明)とのこと。
なんていい先輩なんだ宮下さん!
レンズの向こうの吉崎君は挑戦的である。
正確には、挑戦的なのは吉崎君というより吉崎君の眉毛だ。
エッジ効きまくりのブーメラン型。
左右のシンメトリー具合。
眉毛というより「書」に近い。
器用なもんだなあ。
なにか秘策というかスペシャルな器具があるのだろう。
35歳くらいの時だったか。
僕も撮影に合わせて眉毛を整えたことがあった。
器具はふっつーのT字カミソリ。
眉毛のメインフレームつか、なんつの? その界隈を整えているうちに眉毛と眉毛の間が気になり出し、シュイッとカミソリを動かしたところ、Tの字の片側が予想以上に右眉毛のメインフレームに食い込んで全体の4分の1くらいを消失してしまった。
その瞬間、意図してないのに眉毛がゴッソリ無くなると人間は血の気が引くことを知ったのだが、ははは、去る者は追わず。つか追いようがないので、左眉毛を微調整することでなんとか全体のセッティングを出せないものかと再チャレンジしたのだが、結果的にそれが致命傷になった。
鏡の中には、眉毛1本1本が妙に短く、かつ眉毛と眉毛の間が異常に空いている人が呆然とした顔で写っていた。
挑戦的な眉毛のせいで全然眠そうに見えなかったのだが、撮影を終えると吉崎君は「1回帰ってちょっと寝ます」と言う。
深夜のバイト。
午後イチでの撮影。
そして夜は初めてのロングツーリングなのだ。
名古屋までのナイトラン。
前を行くのは宮下さんとハーレー。
バイクの世界で昔からよく言われている言葉がある。
「いい先輩がいれば、カッパなんて要らない」
我ながら初耳だなあ。


