更新後記 VOL.23

　月曜日の朝７時。
　今日入稿しないと非常にヤバい的なデザインは上がったんだろうか。
　起きるなりパソコンを立ち上げてメールをチェックすると、重たいPDFが添付されたメールを着信。
　よしよし。やれば出来るじゃないか。
　そのまま校正作業に入って１時間。
　作業を終えると、なんかダルい。たりぃ。こえぇ（岩手県宮古市弁）
　寝起きでパソコンなんかジトーッと見続けたからだろう、と、さほど気にもせず、いつものように汁だく大根おろし入り納豆ごはんを食べて、雨の中、出力見本を受け取りにデザイナーちゃんのもとへクルマを走らせる。

　環８は順調だ。
　でも体は全然順調じゃなかった。
　東京タワーとボクと時々オトン。
　なんか足りない。
　それはオカン。
　寒いのだ。
　ボクと時々悪寒なのだ。
　デザイナーちゃんの住む街へ着く頃には、時々どころじゃなくなっていた。

　でも、デザイナーちゃんに「今やたら寒気がして止まらなくなってます」と言ってしまうと、彼が今から朝まで仕事をする中でちょっとでも「たりぃ」瞬間が訪れた場合、「そういや昼間、寒気が止まらない人と会ったなあ……まさかその人の菌的なものが俺の体に……」となり、病は気からで心は一気に体調不良訴えモード。そして陥落。風邪うつされたおかげで締め切りに間に合いませんでした〜。といった展開になることも有り得るので黙っておいた。
　「２年前から20キロ？ や、25キロくらい太りましたね」
　サクッと切り上げたい一心の僕に、デザイナーちゃんのハイカロリートークが容赦なく襲いかかる。
　５キロ太った時点で気づけ。
　もう無駄だ。
　つかまだ足りない。
　まずは100キロ。
　そこからだ。
　コメントも適当だ。

　打ち合わせを終えて駐車場へ。
　暖房MAXにしてちょっとだけ休もうか。
　とも思ったが悪化するのは目に見えてるので気力を振り絞って発車したら出口を間違え、バックしようとしたらダッシュボードに15センチくらいのフィギュアを２体オッ立てた練馬ナンバーにクラクションを鳴らされた。
　なんだ!? なんのフィギュアだ？
　分からなかった。
　あと１時間は走らないといけないのだが、ノッケから全然集中力がない。
　てな時に限ってガソリンが……。
　どこでもいいや。
　入ったそこはセルフだった。
　イコール外に出ての給油作業が待っている。
　「お前、それ演技だろ？」って感じの震え具合で給油して、レシートをもぎ取って環８に戻った。

　ってこと以外、記憶がない。
　家に着いてパソコンを立ち上げ、何本かのメールに２行程度のクールな返信をしてベッドに直行。
　震え出したら止まらない土曜の夜の天使か、って感じの震え具合でそのまま26時間くらい寝ました。

　レディース ＆ ジェントルメン ＆ ザス！
　いつも。
　ときどき。
　今日初めて。
　すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
　暖かくなったり急激に寒くなったりしてますが、皆様、風邪ひかないようにお仕事・お勉強、頑張ってくださいま〜し！ 　　　　　　 　　（総合司会・坂下 浩康）