三佐川 国浩 & TRIUMPH T100(2010 0205) |


Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?

専門学校の時の同級生の影響が大きいですね。
単純に便利そうだなと。
乗り始めてからはいろいろな物、人から影響を受けてます。
★ 2 ★
納車の帰り道は思わず叫んだかも。
仲間と行くツーリングもアガリます。
バイクに乗っていることで、いろいろな人達と知り合えたのが一番最高かな。
★ 3 ★
事故、故障、押して帰る。
★ ★ ★
三佐川君と待ち合わせをした公園。
ここからなら見えるな。
好ポジションに陣取ってタバコを吸っていると、視界をふさぐようにミキサー車が隣の工事現場に到着した。
こらイカン。
ミキサー車の向こうに行かなくては。
工事現場の入り口横に移動する。
するとまた1台、そしてもう1台。
僕の周りは入り待ちのミキサー車で埋め尽くされてしまった。
さらに向こうを見ると、大崎方面からやってきて信号でUターンしようとしているミキサー車が5、6台並んでいるではないか。
ミキサー車群。
これはなんの予告だ。
もしかしたらアツいのか?
現場入り口で赤い誘導灯を振っている警備員に「オジさん、なんだかミキサー車がすごいっすね」と話しかけると、この日だけで300台入ってくる予定だという。
300台も入んのかココに。
どんだけ広いんだよ。
って一瞬驚いて、そうか。出たり入ったりしての300台か。と納得して去ろうとすると、警備員のオジさんは「気を付けてね」と声を掛けてくれたのだが、僕はまた驚いたのである。
警備員のオジさんは、実はオバさんだったのだ。
悪いこと言っちゃったなあ……。
あ。三佐川君が来た。
右手にコンビニ袋をぶら下げて。
撮る前に飲む!(田中 邦衛調)
コーヒーを。
トラを前に2人でくっちゃべっていると、ルイヴィトンのジャケットでもコートでもない、なんつの? とにかく上っぱり的なものを着こなした、どんだけ不意にタンがからんでも道端にペッとか絶対しそうにないジェントルな感じのオジさんが「懐かしいねえ」なんつって喰いついてきた。
昔乗ってた系のオジさんのハートに火をつける。
三佐川君のトラにはそんなオーラがあるらしく、こういった展開がよくあるのだそうだ。
自分のバイクに喰いつかれた場合、「かはは、喰いついたか。そりゃー喰いつくよ。喰いついて然るべきだよ。だってウルトラカッコいいもん俺のスーパーバイクは」と有頂天になり、「どうよこのエンジンの張り出しぶり! それとこのシェイプされたロケットカウル! ナナメ後ろもいいけど真上から見るとカッコ良すぎてひっくり返ると思うよ」といった感じになるのではないかと思うのだが、三佐川君にそんな様子はない。
オジさんのトークに耳を傾け、静かに応えている。
喰いつかれ慣れしているのだ。
ヘタにはしゃがず、ちゃんと距離を置いている感じ。
暑苦しさのカケラもない。
僕もちょっと見習おう。
そんな芸風の三佐川君に、しまいにゃ鳩も喰いついた。
ピース。

