君はバイクに乗るだろう VOL.21 |
これはいただけなかったか。
ちょっと前まで、先輩に声を掛けていただいて、バイクとはまったく関係ないムック本のお手伝いをしていた。
締め切りが佳境に入り、パソコンの見すぎで常時目がしょぼしょぼになり、「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」(by 花王)を目に当てて寝っ転がっているといつの間にか寝てしまい、やべっ! つって起きる午前5時……。
そんな毎日の中、先輩のところで大量の校正紙を受け取った帰路。
瀬田の交差点を過ぎて246を田舎のほうに向かってクルマで走っていると、エイプにからまれた。
ぁンだコイツァ!?
と思ってニラみつけると、毎回バラエティ号でボランティア原稿を書いてくれているノアだった。
おおーーっ!
ちょうど話があったんだ。
新二子橋を渡り終えて左側にあるドライバースタンド2りんかんの駐車場に入る。
やたら寒い日だった。
あたりはもう薄暗くなりかけている。
さみーさみー言ってもなんの解決にもならないのにさみーさみー言いながら立ち話をしていると、カブに乗った少年がノーヘルでこっちに向かって走ってきた。
と思ったらツルッとUターン。
駐車場内をぐるぐる走り回って真ん中あたりに停まった。
カブらしきバイクがもう1台と、50か125の赤いスポーツバイクが1台。
そこでは3人の青春小僧が、ちょっとオマエのバイク乗らせろよ的な放課後をエンジョイしていた。
ぜってー寒そうなペラッペラなカッコだったけど、その薄着ぶりがまぶしいぜ!
カッコよくなり出した君達。
いつか会おう(ベンジー調) (総合司会・坂下 浩康)