GUITAR WOLF セイジ & kawasaki 750RS(2010 0205) |
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
バイク、イコール不良。
革ジャン、イコール不良。
そう思ってた俺に、ある時、近所のオニイちゃんが裏地がチェックの革ジャンをくれたんだよ。
革ジャンは手に入れたけど免許なんか取れなかったし、高校生でバイクを買えるわけない。
学校はバイク禁止だったけどある日、友達がバイクで来たんだよ。
「遅刻しそうだったから」って。
で、「バイクは近くに伏せてある」って言うんだ。
「伏せて?」ってホントに伏せて(倒して)あるのかと思ったらそうじゃなかったんだけど……はっはっは。
スズキのGSだったかなあ。
不良っぽくイキがってたけど、今思うとお金持ちの子だからバイク買ってもらえたんだよね(笑)
2年の時、ソイツが後ろに乗せてくれたんだけど、意地悪なことにイッキナリ「ブアァーン!」って飛ばすんだよ!
思わず俺はビックリしてソイツの腰につかまった。
そしたら「へへへ。やっぱり捕まったな」って言われてさ。
確かにビックリしてビビって捕まったけど、人のビビリを楽しみやがって……オマエそれはないだろうって。
それが初めてのバイクだったんだけど、そん時、感動した!
今までに経験したことがないスピード感!
風景がイキナリ近づいてくる感じ!
ソイツが乱暴に加速してくれたおかげかもしれない。
本能的に初めて味わった恐怖というかスリルというか、「うわ、こええ!」……っていうあの感覚……つまり……悪の乗り物みたいな(笑)
いつか自分もバイク乗ったら、知らないヤツを後ろに乗せて同じことをしてやるぜ! って思ったな……っていうのは嘘だけど(笑)
でも、あの時の俺が味わった感動を教えてあげたいつもりで初めてのヤツを後ろに乗せることが、今もあるよ。
★ 2 ★
初めて自分のバイクを買って、乗った瞬間。
もう、跳ねるように乗ったね!
もう、乗った瞬間から「バイクのほうがクルマよりストロングだぜ! 4輪なんかにぜってー負けねえ!」って思った。
最近はケガで乗れない時もあったけど、しばらくぶりに乗ると、ちょっとしたリズムが上手く取れないんだよね。
でも、そこからだんだん乗れてきた時は最高。
今は調子良く乗れてるよ。
上手く乗れてて、ホント楽しい!
★ 3 ★
免許取り立てで浮かれてて、ある程度乗れるようになると、すぐ「都内最強の速さ!」「関東一!」とか思ってえらい危ない運転するじゃない?
そんな、買って半年くらいの時、抜こうとしたクルマが曲がって来てぶつかって、右足骨折したことかな。
あと昔、下北でライヴやってLTDで帰ろうとしたらエンジンが掛からなくて、ギターを背中に背負って押しがけしてたんだよ。
でも酔っぱらってて、いや、酔っぱらってなくてもだけど、押しがけでエンジンが掛からないのってツラいじゃん。あんまり疲れたらからギターをガードレールに立てかけて置いたんだ。
置いて、そこをスタート地点にしてまた何度も何度も往復してたんだけど、パッ! と気づいたら道路側にLTDがあって、隣にガードレールがあって、俺はその真ん中の高いところに寝てるんだよ。
「ウワッ!」っと思って見たら、50mくらい先のガードレールんとこに、ギターがそのまま置いてあったんだよね。
朝、スズメもチュンチュンいってサラリーマンも歩いてる状況で、よく盗まれなかったなあと思って。
今はいい時代になったよ。
社会が「飲酒運転は凶悪犯罪」みたいなイメージになってるんで、これはいいことだね、すごく。
★ ★ ★
今日が活動休止前のライヴ後で改造手術前で最後に(なんかややこしい)セイジさんに会えるラストチャンスだ!
と、同じことを考えているメディアの方々も多数いたらしい。
この日のセイジさんは取材ラッシュ。
当ブログは取材ラッシュのトリだったので、もう夕方だ。
もろもろ各誌の取材が行われたファミレスの前に向かうと、セイジさんがセイジさん丸出しで立っているのが見えた。
僕はてっきり、長年繰り広げてきた激烈過ぎるライヴによってダメージを負ったセイジさんは、去年野音で復活する前もその後も、そして今回の手術の前後もひっくるめてゼッツーには乗れていないと思っていたのだが、本人が実にアッサリ「まさか! 全然乗ってるよ!」と言うので、その勇姿を撮らせてもらうことにしたのである。
移動して246沿いで待っていると爆音とともにセイジさんがやってきた。
セイジさんがゼッツーに乗っているところを見たのは、それが初めてだった。
以前取材した時、「今度はゼッツーで走ってるところを撮らせてください」とお願いしたところ、「いや、それはちょっと……。だってヘルメットかぶってるトコってカッコ悪いじゃん」と断られたのだが、その話をすると、本人はまたもアッサリ「そんなカッコ悪くないって思ってさ」と言ってのけるのであった。
確かに、いにしえのウルトラ名番組『ナンバー1 TV』で第三京浜走ってたけども。
東京に出てきて買った初めてのバイクは、ホンダのスーパーホーク3。
そしてkawasaki Z400LTDからゼッツーへ。
「一番長く乗ってると思ってた」LTDを越え、ゼッツーと過ごしたジェットな日々は12年になる。
でも、ゼッツー前のセイジさんは一時的にカタナも好きだった。
ゼッツーと同じく4本出しのCB Fourも気になっていた。
「CBも今見たらカッコいいけど、ゼッツーに比べると、シャープ性というか……ヒョウとイノシシ……バッファローかなあ」
バッファローでいいと思います。
原宿の古着屋さんで働いていた頃。
不良的なことに憧れて、不良に近づいた。
「俺以外、みんなスーパー不良だった。でも、みんな、カッコつけるのに必死だったんだよ」
そこにはハーレーがあった。
FXもあった。
そしてゼッツーが輝いていた。
「自然に擦り込まれてきたんだろうね」
自然に生まれたゼッツーへの憧れ。
初めてセイジさんに会った時、僕は「ゼッツーに乗り始めたのはいつですか?」と聞いた。
その答えは「生まれた時から!」というギャラクシーなものだったのだが、やっぱり本当かもな。
ということで、ギターウルフは再び約半年間の活動休止に入っとりますが、オフィシャルウェブサイトの「SEIJI’S VOICE」ではセイジさんのギャラクシーシャウトが毎日炸裂してま〜す。
http://www.guitarwolf.net/
差し支えなければ リンクさせてもらってもかまいませんか?
ぜひ よろしくおねがいします こちらのブログも乙女チックですが のぞいてみてください〜