古賀 優介 & Harley-Davidson FXDXT(20091126) |


Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?

★ 1 ★
『イージーライダー』や『マッドマックス』を観て、理屈抜きにバイクに乗りたいと思いました。
★ 2 ★
昔、カブで富士山まで行った時、バイクがあればどこにでも行けるような気がしてきてうれしかったです。
あとは渋滞の中、クルマの隙間を抜けていく時。
★ 3 ★
失敗をしたとしても失敗と認めないんです。
いつも次のことを考えている。
だからすぐに忘れてしまいます。
★ ★ ★
小学生の頃から好きで、今でも好きなこと、2つ。
ひとつは「モノをイジること」
剥離材を使って自転車をクラシック仕様にしたり。
道端に落ちていた新聞配達カブのブレーキをイジってみたり。
お父さんに聞きながら原チャリを直したり。
そして少年は今、ノーマル然としてるけどいちいちボルトがステンレスになってたりとか見えないとこまで超こだわった黒いハーレーを、ほとんど1人で作り上げた。
ひとつは服。
着せられるのが嫌だった。
自分で選ばないと気が済まなかった。
そして少年は今、『MID LIGHT』という服屋さんを立ち上げた。
店内には古賀さんセレクトの古着やオリジナルアイテム、スニーカー、ヴィンテージヘルメット等が所狭しと並んでいるのだが、僕が一番感動したのは駐輪場である。
「こう並べてね」ってな白線がない。
だから何台で「満」的なシバリがない。
よって関係者以外立ち入り禁止感がゼロで、「いわゆる駐輪場」感もゼロなわけだが、見事に輝いたのだ。
何にって、栄えある「2009 駐輪場・オブ・ザ・イヤー」(審査員1人)に。
広すぎず狭すぎず……いや、どっちかっつーと狭いほうなんだが、「狭い」じゃなくて「こじんまり」
目の前の道の交通量も多いし、歩道には駅に向かう人の流れが絶え間なく続いているのだが、このスペースに入ると結界が張られているかのようにそれがまったく気にならない。
面し方がいいというか、外界までの距離が絶妙なのだ。
川は流れてないけど河原みたいな。
草は生えてないけど草原みたいな。
つまりはビールが飲みたくなるような。
結局、帰るまでずっと駐輪場で過ごしてしまった。
置けること。
そして、イジれること。
古賀さんには、『MID LIGHT』には、その空間が必要だった。
つまりそもそもこのスペースは、最初から「バイクありき」なのである、服屋さんなのに。
いつも何台かのバイクが停まっている。
キャスター付きのでっかい工具箱を持ち出した古賀さんが、しょっちゅうバイクをイジっている。
そんな『MID LIGHT』だから、バイク屋さんと間違えて入ってくる人もいる。
でも古賀さんはどんなバイクでもウエルカムなので、仕事そっちのけになって見ちゃったり話し込んじゃったりしてしまう。
「昔メグロに乗ってた」
なんつーオジイちゃんが話しかけてきたりもする。
そんな時、古賀さんは思うのだった。
「ああ、俺もジイさんになったらバイク見て絶対話かけるだろうな」と。
でもってそう思うと「邪険に扱えないよな」と。
そして、また仕事がそっちのけに……。
どうだろう、この仕事そっちのけっぷり。
今回の撮影時、生で古賀さんのそっちのけっぷりを診察した僕としては「一生治らないでしょう」としか言えないのであった。
古賀さんプロデュースのナイスな駐輪場を堪能したい方は『MID LIGHT』までどうぞ〜。いにしえのSHOEIヘルメットが入ってたカッコいい箱も見れます。
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