澤田 一誠 & Triumph Bonneville T120R(20091206) |


Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?

★ 1 ★
映画『The WILD ONE』(乱暴者=あばれ者)
これ以前に16歳の頃、イギリスの雑誌『i-D』でRockersを見て一発でヤられ、その源流を辿って『The WILD ONE』がオリジナルだと知りました。
何10年も前の映画なのに衝撃でしたね。
18歳の時に連載が始まった『バイクメ〜ン』もリアルタイムだったので。
★ 2 ★
本当に憧れていたオートバイなので、初めて手に入れた時も、今も、乗ってるだけでいつも最高。
★ ★ ★
日曜日の竹下通り。
違うな。
日曜日の竹下通り!!!
こっちで。
日曜日の竹下通り!!! を肉まんの具みたいな気持ちになりながらよちよち進む。
あまりに人が多いので誰もがよちよち歩きだ。
誰もが3歳児だ。
そんな暴力的な人混みの中、専用レーンでもあるかのような顔でベビーカーを押している中国人がいる。
暴力的に邪魔だ。
お前も蝋人形にしてやろうか。
って言いたくなった我が輩はセブンイレブンとこを曲がった。
日曜日の竹下通り!!! から1本入った裏通り。
澤田さんのお店『フェイクα(アルファ)』の階段下に停められたトラを発見!
つか澤田号を発見する前にやたら黒人を発見した。
ベビーカーは見当たらないがやたら黒人がいて、道行く人に声を掛けたり、ショップの前でちっちゃいコンロみたいなのを出して料理を作って食べていたり、電柱の横に停まっている白いシートのTWに勝手にまたがったりしている。
この人達は『フェイクα』の向かいのビルに入っているショップの店員さんだった。
世界中からいろんな人間を呼ぶ。惹く。誘う。
これが、原宿という街が持つ身体能力の高さなのか。
明らかに溝の口とは違う。
比べるなって話だが。
『フェイクα』をのぞくと、ビシーッとリーゼントでキメた澤田さんがお客さんとトーク中だった。
ちらっと僕を見て「すんません、ちょっと接客中なんで」的に申し訳なさげな目線をくれる。
申し訳ないのは営業中にお邪魔している僕なので、いっすいっす大ジョブっす的な目線で答えて階段を下り、日曜日の竹下通り!!! 以外の原宿をぶらついて戻ると、澤田さんはまた別なお客さんと話し込んでいる。
しMOTOR。
平日にすれば良かった。
澤田さんは「月曜日でも水曜日でもいいよ」って言ってくれてたのに。
澤田さんの休憩時間まで黒人ウォッチでもするか。
緑色のスニーカーがよく似合ってる彼メインで。
澤田さんは、トラしか知らない。
バイクに乗り出して10年。
イコールTriumphとの10年間。
トラだけで、いい。
って、腹が据わってる。
「これもヴィンテージものなんですよ」
ごっついチェーンロックを外してベルトみたいに腰に巻く。
その、外し〜の巻き〜のからタバコ取り出して火ィ点け〜の、って流れがまるごと「エンジン掛ける前の1シーン」みたいで真似したくなった。
U字ロックじゃこうはいかない。
ごめんねごめんね。
現在は仕事上必要ってことで持っているが、澤田さんはつい最近まで「ヴィンテージ野郎は携帯なんか使わない」主義を貫いて、携帯を持っていなかった。
スニーカーは小さい頃から上履きとかでしか履けなかったのでNG。
だからブーツが必須アイテム。
愛車はオリジナルにこだわって乗り続けてきた。
一誠 澤田の譲らない話。
譲らんな〜。
と、澤田ワールドはそーとーストイックなのだが、澤田さん的には「自分の中のルール」を一つひとつ守っているだけなのだ。
その各種ルールは、トラ一筋の10年間の中で審議され可決され確立されてきた。
「朝、降ってなかったらバイクで行きますよ」
原宿まで30分。
人混みがあふれ返る前の竹下通りと、人混みが消えた後の竹下通りを走り抜ける。
「ロッカーズのカッコでもアメリカのヴィンテージ革ジャンでも、自分の中のルールに合っていればアリ」
一筋10年乗り続けないと見えないことって、きっとある。
『フェイクα』には、アメリカのヴィンテージ古着が山のようにあります。
澤田さんのトークも必聴だけど僕的には、最初に電話を掛けた時に澤田さんがしてくれた「何10万回も言ってるんだろうなあ」って感じの流暢な道案内もオススメしときま〜す。
『フェイクα』東京都渋谷区神宮前1-8-21 2F(03-3404-0168)
