2010 0101 TOKYO GP 未遂 |
初詣経由で新年会に出掛ける準備をしていると、外から明らかに郵便屋さんのカブじゃないエンジンの音。
シャワー浴びて着替えて、ほんじゃ出掛けるかって外に出てポストを見ると切手が貼られていない1枚の年賀状が入っている。
アイツがバイクでやって来てたんだ。
ってことがここ数年よくあるので、年賀状を配りがてら元旦に走り初めってーのもいいね。
都内ガラガラで楽しそうだし。
寒風で身を切った後に飲むビールも美味そうだし。
それ、俺もやろ。
と決めたのはクリスマス前のこと。
去年お世話になった皆様の中で、都内にお店とか事務所を構えているナイスガイに加え、親戚、飲み屋、嫁さんの友達等をピックアップしてルートを考える。
約20軒。
都内をぐるぐる回るだけ。
まあ、50〜60kmってとこだろう。
あの交差点のとこ混んでるからヤだ……とか全然考えてない元旦だもの。みつを
でっかい道をどーんどーんだ。
それでも十分楽しい。
一番無駄なく配達出来るルートは?
いろんな道をつないでつないで。
頭の中じゃ考えられないので、1990年7月に昭文社から発行された東京都区分地図を見ながら考える。
いかんせん地図が古い。
でも十分楽しい。
東京という街が、違って見える。
わー、出ちゃった、永ちゃん。
でも紅組の勝ちだね、取り返しがつかないくらい美川がヒドかったもの。
と嫁さんに断言したら、勝負は白組の圧勝だった。
相撲も競馬も人生も紅白も、今年は最後まで読みが外れたなあと思いながらそのまま出掛けて初詣を済ませ、熱燗を体内で薄めるため、水をコップで2、3杯流し込んでから寝る。
あけましておめーとー。
体調は万全だ。
雑煮を食って準備に取り掛かる。
これなら昼前に出発して15時には戻れるだろうイコール16時からの新年会にも間に合うはずだ。
革ジャン、ブーツ。
メットにグローブ、カメラに地図に年賀状。
外は元旦らしい寒さ。
うっひょ〜。
気合いが入るぜ。
僕はこの時期、乗り終わると毎回バッテリーのマイナス端子を外しているので、まずはその装着だ。
それ用のスパナ、ボルトとナットをウエスにくるんで入れてあるビニール袋を地面に置いて、優しくバイクカバーを外す。
あけましておめーとー。
新年早々カッコいいなあ、君は!
つってビニール袋をまさぐるとボルトとナットが見当たらない。
んなわきゃねーよな、って何度まさぐっても見当たらない。
ビニール袋を逆さまにしたら「ちゃりん」なんて落っこちてくるかもなんて奇跡を信じて逆さまにしたけど何も起こらない。
慌てて部屋に戻ってビニール袋とかメットとかを置いているあたりで這いつくばって箱だの棚だのをどかして「ちゃりん」なんて落っこちているボルトを捜したけど見当たらない。
また外に出て、いつもバイクを停めているあたりを捜しても見当たらない。
もう一度部屋に戻って捜査範囲を広げたけど有力な目撃情報は得られなかった。
無くした。
無くしてMOTOR!
似たようなサイズで外しても問題なさげなボルトを捜したけどない。
近所のホームセンターも開いてない。
もちろんバイク屋さんもお休みだ。
ボルト1本で走れないなんて……。
まさに一寸の虫にも五分の魂だね!
違う気が。
つーこって、クルマで回りました。
つまりTOKYO GP(元旦ピンポン)は未遂っす。
どうもサーセン。
最後に元旦、都内を走る場合の注意点を2つ。
1・ちょっと強引な割り込みをされると3回くらい蛇行して怒りを表す中くらいサイズのファミリーカーが多い。
2・クルマじゃ全然盛り上がらない。
スタジオさん、以上です。