2009年 12月 16日
松本 琢也 & YAMAHA VMAX(20091115) |

Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノを全部おせーて。
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時のこと、おせーて。
Q3:史上最悪の出来事をおせーて。
Q4:なんで血が出てこないのかその唇のピアス。
あ。質問1個増えた。

自分の幼少期、90歳過ぎてもTRIUMPH TIGER100のサイドカーに猟犬のポインターを乗せて走ってたイケイケな曾じいさんがキッカケ。
映画だと『Rockers』
ラスタマンの音楽とガンジャとバイクといったスタイルに、「俺も乗りたい」って衝動に駆られた。
小説だと花村萬月の陸王とか出てくるやつ。
★ 2 ★
ツーリングで目のあたりにしたオホーツクに沈む知床の夕陽と十勝平野の夕焼け。
絶景はメットの内側の孤独の沈黙を破って叫ぶしかない。
ヤッホーじゃなくて「ぃ~やっほぅ!」になる。
「トゥヤァァ~!」じゃ足りないよね。
「イ~~ィッ~ャヤッッホゥ!」だよね。
★ 3 ★
走行中にリアサスが壊れて、吹っ飛んだスプリングが後続車の窓ガラスを突き破っていた時。
片側モノサスは乗りづらいったらなかった。
夏の旅路でオイル上がりでオーバーヒート。
と、同時にマックス便意。
本能の判断で煙に囲まれながら野糞を果たしました。
最悪と至福のパラドックス。
アクアラインでブローバイホースから吹き出したオイルで後輪がオイルまみれ。
滑りまくりながら最速で抜けた時。
ベロベロで環8。
気兼ねなくブン回して遊んでたら強化クラッチが滑るどころか割れてしまい、ギター背負って4時間押しながら帰った時。
その後、2度同じ経験してます。
失敗じゃないけど、ハンドル回りのブレンボマスター一式パーツ盗難に遭ったことは最悪。
何かトラブルが起きるからバイクの日々は楽しい。
「漏れ」とか「まみれ」とかそういうのは、ある意味バイクの醍醐味だと思う。
でも血まみれは嫌だ。
★ 4 ★
同時に体を突き抜ける軟膏とニードル。
★ ★ ★
タクシー、観光バス、大中小3台連なったホッピーのトラック。
人影まばらな日曜日の都庁前。
元ヤンキーの「元」を捨て切れない風な観光バスの運転手がタバコを吸いながら携帯で話している。
声がデカい。
人影まばらな日曜日の都庁前なのに主張している。
ファミレスとかでもこんな感じのフルボリューム人生なのだろう。
と、そこに、爆音。
明らかにデカいものが動いている音。
ガソリンがたくさん燃えてそうな音。
そして燃費が悪そうな音。
近い。
火事は近いぞ!
パッと見、道路の向こうでもデカかったけど、クルッと回って目の前にやってきたVMAXは通常の3割増しくらいにデカい。
大アップハン。
延長されたスイングアーム。
デカい上に長い。
「食った!」つってリールを巻いてバトルの末、水面に巨大マグロが揚がってきた時の漁師みたいな気持ちにさせる巨MAXだ。
タクヤ君はFrank Thomasのブーツに紫のGパン。
メットには「叛逆」の「叛」
編み込まれた金髪が背中で揺れている。
なんだろう、この魔物感は。
なんだろう、この「呪文を唱えて呼び出してしまった……」感は。
なんだろう、この「早く魔界にお帰りいただかねば……」感は。
写真を撮り出してすぐ。
その魔力がいかんなく発揮された。
通りすがりのお婆ちゃんが1人、喰いついてきたのである。
ただでさえ人影まばらなのに、さらにまばら、つか世間一般的にまばらでしょ、バイクに喰いついてくるオバアは。
でもって、よりによってこのタイミングで現れないでしょ、バイクに喰いついてくるオバアが。
このブログでナイスガイを撮り始めてタクヤ君はちょうど60人目。
撮影中にオバアに喰いつかれたのは初めてだ。
これは記念すべきことかもしれないが、どっちかっつーと怪奇現象に近いだろう。
オバアは手を後ろに回し、タクヤ君とVAMXをじ〜っと見つめている。
恐くないのか?
魔物だよ?
まあ、工事現場の働く重機を眺める感覚なんだろう。
まあ、「なにやってるんでしょ?」的に珍しがってるだけだろう。
と思って撮り続けていると、オバアは思いもよらぬ言葉を発した。
「いいバイクだねえ」
評価である。
「大きいねえ」とかじゃない。
なんとオバアは、いいバイクと悪いバイクの審査基準を持っていたのである。
そして厳密な審査の結果、タクヤ君のVMAXを「いい!」と評価した上で、超シンプルなコメントをくれたのである。
そら、うれしいわな。
タクヤ君が笑う。
「いいバイクだねえ」と言われてムカつくヤツは、魔界にも人間界にもいないようである。
タクヤ君の微笑みを見るやいなや、オバアは「好感触」って顔になり、ずいずい語り出した。
金沢生まれで、その昔、50ccのバイクに乗っていたという自伝を聞いてもいないのに告白するオバア。
でもオバアは、撮りながら「そうなんですかー」とか優しく相づちを打っている僕のことは、「アンタはバイク持ってないじゃん」「アンタは二等兵じゃん」みたいな感じで無視なのである。
そら、ムカつくわな。
しかし、オバアが最後に炸裂させた驚くべき一言でムカつきは全部吹っ飛んだ。
「バイクだけじゃダメよ。乗る人もカッコ良くなくちゃ」
おおおーーっ! ザス! ザス! サーセン!
まさかこんな直撃弾がオバアから発射されるとは。
絶句だ。
kawasaki 絶句1Rって感じだ。
そんなメッセージをオバアから引き出すとは、タクヤ君&VMAXの魔力はやっぱり恐るべしなんだが、あのオバア。
ひょっとしてタクヤ君と一緒に魔界から来たのでは?
魔界のサクラなのでは?
もしかしてVMAXのカスタムパーツの1つなのでは?
って、ちょっと思ってます今。
タクヤ君はバッキバキのデザイナーちゃんでビッシビシ稼ぎながら、全方位的にやりたい放題なハードコアバンド『RETORT』もやっとりま〜す。
3歳の頃、『おかあさんといっしょ』に出演した経験が活かされているかどうかは不明ですがCDを送ってもらって聴いたら「極地でイ~~ィッ~ャヤッッホゥ!」って感じでした←分かんねえよ
http://www.k4.dion.ne.jp/~retort/

by hoya3104
| 2009-12-16 10:53
| 3QUESTIONS
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