須永 真也 & YAMAHA SR400 |
僕はなんのアドバイスも出来ませんが3つの質問がありんす。
Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノを全部おせーて。
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時のこと、おせーて。
Q3:史上最悪の出来事をおせーて。
一番大きいのは親戚の叔父さんの影響かな。
小さい頃、遊びに行くたびに「いつかあの乗り物に乗ってやる!」って思ってた。
実際、その叔父さんからV-maxを譲り受けた時は嬉しかった。
あとは映画『Easy Rider』『あの胸にもういちど』『彼のオートバイ、彼女の島』とか。
★ 2 ★
日本全国を旅したこと。
そして、バイクを通しての出会い。
海とか山。
自然の中を走って四季を感じる時。
真夜中の東京をフルスロットルで走ってる時。
★ 3 ★
事故って愛車がメチャクチャになった時。
一人旅の途中、大分の河原でキャンプしてたら野犬に襲われそうになったり。
秋田の男鹿半島でキャンプしてたら海風にテントを吹き飛ばされそうになったり。
★ ★ ★
撮るとこなさげだなあ。
と、思いながら下北沢を1時間くらい歩き回る。
遊歩道の途中にある公園(サイズ:S)、キープ。
学校脇の歩道、却下。
住宅街の小さい坂道の階段の前の車道、キープ。
神社近くの公園(サイズ:S)、ダンスの練習をしているエグザイラーが大勢いるので却下。
通りからちょっと入ったコンクリ打ちっぱなしマンションの外壁前、キープ。
白と黒の大型犬を連れて散歩していたなべおさみ、キープ。
遊歩道の果てにある公園(サイズ:M)、ベンチで昼間っからワンカップ飲んでる2人のオッサンが熱心になぜか幕末の政治談義で炎上していてやかましいったらありゃしないけどキープ。
結局、一番最初にキープした公園に決めてシンヤ君に来てもらった。
「さっき遊歩道を端から端まで歩いてたら、犬の散歩してるなべおさみとすれ違ったんだよ、2回も!」
シンヤ君はノーリアクションだった。
「誰すか、それ?」
「芸人つか喜劇役者つーか……やかんのオヤジ」
「…………」
なべおさみは時代を超えなかったようである。
シンヤ君が友達と2人、2年がかりで組み上げたSR。
作業は週末、栃木の実家で行われた。
週末の帰省。
それはイコール地元の友達ってのがセットになってるわけで、ほっときゃいいのに友達に「帰ってるよー」かなんかメールしちゃって、ついつい宴会を優先。
ほんじゃ飲み行くか〜なんて流れで翌日。
どうやって帰ってきたんだっけ?
最後の店って金払ったっけ?
あ、携帯!
あったあった。
あっきらかな飲み過ぎ。
サケのサの字も聞きたくねぇー。
冷蔵庫ゼロ。
自動販売機までポカリを買いに行く以外、何をする気にもならない。
ポカリを手に家に戻ると、ガレージに置かれたフレームだけのSRと目が合った。
君のために帰って来たのに、俺は……。
ごめんねごめんね〜。
そんな「ま、いっか……」な展開も多々ありつつの2年間。
そりゃ2年間がかりにもなるわな。
でも、それがふるさとのいいところ。
そして人生は、そんな「ま、いっか……」の積み重ねである。
我ながら初耳だが。
シンヤ君はハーレーのXL883Rも持っている。
「より愛着がある」ってことでこの日はSRでの登場だったのだが、聞けば。
北海道で出会ったスポーツスターの女の子と共同でガレージを借りてもいる。
バイク2台にガレージにスポーツスターの女の子まで所有しているとは!
あ、女の子は所有してないのか。
とまあ、その多くの所有物を維持するため、シンヤ君はバイトバイトの日々なのであった。
追伸
就職活動もちゃんとしないさいね。
母より。
つーことで、シンヤ君が以前スタッフとしてお手伝いしていて「すっごいカッコいいんで今もいちファンです!」というバンド『Bandy Gang』のHPを内定通知書の代わりにお届けしまーす。
http://bandygang.com/