2009 バイク界6〜8大ニュース 中日(なかび) |

それは6月に盆踊りを踊るようなものである。
しかしながら真っ当に12月まで引っ張って10大ニュース企画を行った場合、寄稿いただいている3人のちゃんとした業界人の方々が年末進行で忙しくなって「ボランティアで原稿書いてる場合じゃねえんだよ!」ってことになるのは明白なので、ま、6〜8本で、ってことで2009年のバイク界を総括してみヤ〜ス。
バイク界という日本海を断崖絶壁から俯瞰で眺める感じで「すごかった」「笑った」「見逃せない」「泣けてきた」「参った」「はっけよい」「残った」「上手投げ」といった各種ニュースを選んでいただきました。
行きつけの立ち飲み屋で会話に詰まった時のネタにしていただけると幸いです。
中日(なかび)のコメンテーターは、僕が二輪雑誌業界で最も尊敬する編集者であるKTM-D先輩で〜す。
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ZもGPもGPZもZXRもZRXも、もちろんZZRも所有したことのない元KSRオーナーの私にとっての今年の8大ニュースは、もちろんライムグリーン緑一色。
愛するカワサキにとって大変な1年でした。
もう、余計な事態が起きないことを願いつつ。
その1「社長の真意は?」
8月初旬、某大手新聞の経済欄に川重新社長、長谷川さんのインタヴュー記事が掲載されておりました。
それによるとバイクについては「低価格競争は捨てて高級機種に絞る」という趣旨のようです。
さて、このコメントをどう受けとめるか。
額面通りに考えればZZR1400とか1400GTRクラスの高級車に力を入れ、小排気量車には手を出さないとも受け取れますが果たして真意は?
KSRはもう復活しないのか……とため息が出ます。

その2「突然の閉店」
川重本社工場前のトイメンにあり、正門前で記念撮影した聖地巡礼後、無料のコーヒーで一服……というカワサキマニアの憩いの場「Kawasaki PLAZA明石」
なんの前触れもなく9月27日に突然閉店してしまいました。
大不況の影響がひしひしと感じられる出来事です。
その3「400がない!」
FXとかGPzとかゼファーとか、カワサキにはオニイチャンのハートをぶち抜いた400がたくさんあったのに。
W400なんてシブいバイクもあったのに。
一気に厳しくなった平成19年度排出ガス規制と大不況のダブルパンチで、カワサキ現行車から400が消えた。
他メーカーも、1〜3機種というのが現状。
400がなくなるなんて、誰が思ったでしょうか。
昭和は遠くになりにけり。
その4「たったの6機種」
400がないくらいで驚いてはいけません。コンペモデルを除くカワサキの現行ラインアップはZRX1200DAEG、Ninja250R、エストレア、250TR、KLX250、Dトラッカーの6機種のみ……。
エストレアと250TR、KLXとDトラッカーは同一プラットフォームなので実質的にはたったの3機種ということになります……。
カワサキ始まって以来の超軽量ラインナップ。
重工なのに、それなのに。
その5「カワサキがいない!」
今年の東京モーターショー行かれましたか?
現行6車種じゃモーターショーの会場は広すぎる……。
というわけでもないでしょうが、私の20年以上のバイク業界生活の中で初めてカワサキのブースがありませんでした。
BMWとかドカとか海外メーカーもほとんど出展していませんでしたが、国内4メーカーの中で最高レベルと言われたカワサキのパニオン(なぜ「コ」のひと文字を言わない?)がいないモーターショーは、クリープのないコーヒーどころかコーヒーの入っていないコーヒー。
きゅん♥と胸が痛くなるようなあの笑顔に逢えなかったので、股間は痛まず胸が痛みます。
不況のバカ野郎がぁ!

その6「登録台数でめまいが・その1」
新車も中古車も売れていない未曾有の大バイク不況です。
売れないからラインナップを増やせない→売るバイクがない→さらにバイクが売れなくなる……という恐怖の負のスパイラルが、とんでもない数字となって具現化してしまいました。
今年8月のカワサキ原付二種(51〜125cc)の登録台数は26台。
たったの26台ですよ。
前年同月が632台でしたから1年でわずか4.1%になってしまったということです。
こんなこと、今までなかった……。
背筋が寒くなってしまいました。

その7「登録台数でめまいが・その2」
愛しのKSR110も、エリミ125もすでに生産は終了し、カワサキの125クラスは市場在庫のみですから原付二種がわずか26台でもいたしかたないでしょう。
それはしょうがないとしても、今年8月のカワサキ小型二輪(251cc〜)登録台数は、なんと7台!
ビッグバイクのカワサキがたったの7台!
前年同月が1432台ですから、たった0.5%。
原付二種とは異なり、まだまだニューモデルの残り香さえ感じるZRX1200DAEGが現行車としてラインアップされたのにこの数字……。
最初は誤植かと思いました。
いや誤植であってほしいと、遠のく意識の中で祈りました。
私、二輪の世界で20年以上メシを食わせていただいておりますが、こんなショッキングな数字を見たのは初めてです。
どこまで続くぬかるみぞ……。

その8「地獄の底で天使が見えた」
とまあ、バッドなニュースだらけの1年でしたが、どん底まで落ちればあとは登るのみです。
原付二種にニューモデルが加わります。
KLX125とDトラッカー125の頼もしい2台です。
たまたま実車をじっくりと観察する機会がありました。
試乗はできませんでしたが、期待十分の作りです。
実車現時点で発売日時は決定しておりませんが、遅くとも来春までには発売されるのではないだろうかと思います。
ぜひ売れて欲しいニューモデル。
みなさんも機会があったら店頭でなめるように眺めて、気に入ったら買っていただけたらと、微力ながらお願いいたします。
来年の6〜8大ニュースで、「二輪販売台数に回復の兆しが!」と言えるように!


