無免許バイクインプレ HONDA HAWK 2 by KTM-D |
このままでは神無月のモノマネのネタにされてしまうかもしれません。
それは武藤化。
というわけで、思い出の無免許マシン、そしてそのインプレッションを関係各方面に語ってもらい続けているわけですが……。
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無免許運転、出来心でもやってはいけません。
気持ちはわかりますが絶対にやってはいけません。
駐車場などクローズドされた場所であっても、公道につながっている場合は無免許運転になるようです。
どうしてもガマンできないのであれば完璧に囲まれた私有地にコースを造って思う存分乗り回しましょう。
どう考えても、免許を取ったほうが早いし安いです。
という、とりあえす言っときましたはともかく、私ウソつきました。
「無免許運転する人の気持ち分かりますが〜」と話の流れ上書きましたが、ホントは分かりません。
だって無免許運転をしたことがないし、したいとも思わなかったんです。
またウソつきました。
正確にはバイクの無免許運転をしたことがありません(鉄道車両の無免許運転はしたことがあります。もちろん合法的にですが)。
ここでこんなこと書いていいのかどうか迷うところですが、行きがかり上告白しますと、そもそも私、バイクにまったく興味ありませんでした。
バイクは不良が盗んで乗り回す危ないものと本気で思っていました。
無茶とか無謀とかケンカとか武勇伝的なこととは無縁なつまらない大保守人間なので、無免許運転なんて大それたこと考えたこともありませんでした。
ということで、ごめんなさい。
と、終わるとホヤ坊に申し訳ないので、もうちょっとヨタ話続けます。
校則で免許取得は禁止されていたようですが、学校にさえ乗ってこなければうるさいこと言われないイイ高校で、当時は友人も友人じゃないヤツも、とにかく16になった順に原付免許を取って学校で見せびらかすのが儀式のようなものでした。
対外協調を基本方針とする大保守の私ですから、免許を取らないと仲間はずれにされてしまうと懸念。バイクにはまったく興味がなかったわけですが、どうせバイクには乗らないんだからみんなと違った免許にしようと、原付と同じ筆記だけで取れる小型特殊を取ることにしました。
市役所の会議室で筆記試験を受け(当時は運転免許試験場だけではなく、警察署とか市役所とかでも原付の試験をやっていた。当時=今から30年ほど前)、しばらくして「免許証できたから、取りに来い」というハガキが来て警察署へ行くと、「住所、氏名等間違いないですね」と免許証を渡されました。
生まれて初めて手にした免許証ですが、さすがに耕耘機やフォークリフトを持っている友人はいないので、運転することもないからなんの感激もありません。
しかし、よく見ると小特ではなく原付のところに「1」と記されていました。
「ん?」と思いましたが、特に小特が欲しかったわけでもなく、異議を申し立ててめんどくさいことになるのも嫌だったので、おとなしく帰りました。
その後、「免許があるんだから乗ってみろよ」と友人のおかーちゃんのユーディーミニ(だったと思う)に乗ってしまったおかけで、今の私があるわけです。
バイクに毎日乗れるという理由だけで新聞配達もやりました。
そのバイト代ですぐ中免取りましたから中型の無免許運転もしてませんし、大型に乗っている知り合いなんて皆無でしたから、大型二輪の無免許(当時は条件違反)をすることもありませんでした。
唯一バイクの無免許運転といえば、教習所の所内で乗ったホーク2の教習車ってことになるんですかね……。
ほんとつまんない話でごめんなさい。
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みんなと違った免許にしよう。
でもって小型特殊を選ぶ。
これですよ。
この反骨かつドリフ的な発想。
素晴らしい。
というかそもそもそげな免許が筆記試験ですぐ取れちゃうなんてことを知っている高校生そのものが特殊なのではないかと思うのだが、その体を張った反骨のギャグをいともあっさりと、しかも国家に却下されてしまうという狙いようのないオチまでつくなんて、まさに花巻東の初戦(VS長崎日大)または準々決勝(VS明豊)ばりにミラクルではないか、他にもミラクルな試合は多々あったかもしれないが。
警察の手違いから生まれたバイク乗り。
これは非常に稀なケースというか絵柄でいうと間違いなく確変なので、プレミアム時効として末永く表彰する次第なのである。