滝島航介 & Norton Commando750(20090609) |

Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノを全部おせーて。
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時のこと、おせーて。
Q3:史上最悪の出来事をおせーて。

ウチはバイク禁止家庭でした。
でも、実家は青梅街道沿い。
子供部屋は通りに面した2階にあって、窓は全面ガラス張り。
土日になると、僕はその大画面に釘付けでした。
そこには、奥多摩湖に向かうバイク乗り達が映し出されていた。
ヴィンテージバイク。
80年代バイクブームを巻き起こしていくハイテクバイク。
無意識のうちに目で追ってましたね。
時間経過……
担任の影響かもしれませんが、高校時代は部活もしないでヒッチコック監督の作品をむさぼるように見ていました。
その頃から、少しずつイングランドに興味を持ち始めた。
高校を出る頃には、映画だけではなくいろいろなことでイギリスを意識するようになった。
「日本 並列 英蘭 島国」ですから!
親父には、いつしか僕のバイクに対する情熱が伝わるようになっていき、多摩を本拠地に活動していた『多摩クラシック』という旧車サークルにCB93で参加するようになりました。
彼らのことは幼小時代に見ていたような気がしてなりません。
時間経過……
大学在学中、ホームステイでイギリスに行きました。
オールドスタイルなバイク乗りには会えなかったけど、「いつかはイギリスで生まれた双発の650ccか750ccに乗りたい」という気持ちが大きくなりましたね。
卒業後、最初に就いた仕事はバイクの整備士。
いろいろな旧いバイクにも触ってきた。
そして手に入れたのが、ノートンコマンド750です。
フレームだけしっかりしてればなんでもいいと思ってたんですけど、僕のノートンはクランク、ギアボックス、フレームと本国の刻印が同一番号の車両でした。
ずーーーっと残していきたいですね。
★ 2 ★
以前、毎年大晦日は先輩に会いに香川まで出掛けてました。
夜に出発すると、名神の吹田あたりで初日の出が昇ってくるんです。
思わずフルフェイスの中で、爆音で「あ”ぁ”〜〜〜」って叫んでましたね。
あまりにも、まぶしくて、幸せで……。
★ 3 ★
SRに乗っていた時。
大晦日、クラブに電車で行ったんです。
で、朝帰ってきて、「なんか景色が変だなぁ……」とか思いつつ、酔ってたし、疲れてたんでウトウトしちゃったんですけど、夕方、SRがなかったことを思い出して、「あ”ぁ”〜〜〜」と大声で叫びながら飛び起きました。
すぐに探し回ったら、近所の公園になんの部品も付いていない、フレームとエンジンだけになったSRが置いてありました。
★ ★ ★
「奥多摩まで走りに行こうぜ!」ってなヤツらが100%通る青梅街道沿いの家。
その2階にある子供部屋。
その全面ガラス張りの窓の前。
で、飲みたいなあ。
「今日、水色のZ1-Rが何台通るか?」
賭けも出来る。
「頑張れ水色のCB750FOURのフルノーマル!」
好きなバイクが走って来たら、小旗を振って応援も出来る。
でもやっぱり、走ってるバイク見ながら飲みたいなあ。
と、思うのだが、出来過ぎというか完璧なシナリオというか奇跡というか、滝島君んちは酒屋さんなのである。
もちろん、週末の特等席を独占していた滝島少年が飲んでいたのは、コーラ(瓶)とかリボンシトロンとかだったと思うが。
しかし、酒屋の血なのだろう。
滝島君は、見れば見るほど見事な日本酒ヅラである。
世の中には、「お酒好きでしょ?」と言いたくなる顔の人がいるものだが滝島君の場合、「日本酒好きでしょ?」としか言いようがなかったので聞いてみたら、ホントに日本酒好きだった。
「剣道部のOBって日本酒強そうだよね」
「日本酒飲みそうな女って、肌からなんか発してるよね」
「日本酒ヅラの女優といえば田畑智子でしょ」
といった話から、テーマは「何時間で一升飲めるか?」になった。
「ワンカップに換算して10本でしょ。8時間ってとこかなあ、もう一升なんて無理だと思うけど」
僕の弱気な回答に対して、滝島君は「6時間!」と即答。
「30分で半分飲んで、5時間寝て、起きてまた30分で半分飲めば大丈夫」
そっか!
寝るんだ!
寝るのアリなんだ!
なんか分かんないけど「上手い!」
滝島君が切り盛りしている酒屋さん『滝島商店』のHPは下記でーす。
奥多摩フィーバーの際は是非ともお立ち寄りください。
http://homepage3.nifty.com/takishima-shouten/
