唐澤登志郎 & YAMAHA TW200(20090624) |

Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノを全部おせーて。
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時のこと、おせーて。
Q3:史上最悪の出来事をおせーて。

毎年バイクで鈴鹿の8耐を見に行くような親戚がいるんです。
KAWASAKI党のおじさん。
小さい頃から、乗ってる姿を「カッコいいな〜」って見てました。
ポケバイも持っていたので、小学生の頃はよく公園で乗り方を教えてもらいながら遊んでましたね。
おじさんの影響がやっぱし一番大きいです。
いま僕が使っているジェットヘルメットは、おじさんが若い頃に使っていたアライのヴィンテージものです。
★ 2 ★
とにかく乗ってて楽しいので、移動も通勤も苦になりません。
毎日叫んでますね、「サイコー!」って。
★ 3 ★
10年くらい前、スーパーカブで走ってたらアクセルが戻らなくなったんです。
クラッチがない古いタイプでキルスイッチもない。
キーはシートの下あたりにあるんですけど、手探りで探してもパニクっちゃって届かない。
もう、どうすることもできなくなって、フルブレーキでギアをひとつ落としたらウイリーしました。
体感でフロント1mぐらい浮いてました。
あまりのパニックでよく覚えてないんですけど、減速した時にようやくキーに手が届いて、なんとか止まれたんだと思います。
止まる少し手前にちょうどバイク屋さんがあったのでそのまま持ち込んだんですが、どうやら見られてたみたいで、「君、上手いねえ! カブであれだけウイリーする人なんて見たことない!」って誉められました。
あんなの、もうイヤ……。
★ ★ ★
15年くらい前は、246みたいなバイク密度の高い大街道のみならず、そのへんのなんてことない道でも、赤信号でテールをスライドさせて横向きになって止まる、スリ抜けしてきてフルブレーキングでジャックナイフして止まる、スタートダッシュでいちいちウイリーする、といった傾奇者によく出くわしたものである。
普通に止まると審査員に減点されるわけでもない。
おとなしく発進すると教官に怒られるわけでもない。
そのまま押し出しても勝ちは勝ち。
なのに、吊り上げて叩きつける。
朝青龍の吊り落としに近いものを感じる。
どうだと。
どんなもんだと。
エンジンだのタイヤだの、そのアクションはバイクにダメージを与える。
ひっくり返ったら痛い目を見るのは自分だ。
でも、ンなこたァ百も承知ですよと。
誰に頼まれたわけでもない。
ヤツらは自腹だった。
ライダーの社会的地位が上がろうが下がろうが当局は一切関知しない感じだった。
そして楽しくてたまらない感じだった。
隣に突然現れたX-MENの荒技を見た僕は、「もう1回やって」とか思いながら素直に応援してしまっていた。
しかし中には、その気がないのに強制的なウイリーに突入してしまい、翻弄されていた人もいたのかもしれない。
バイク屋さんと言えばバイクのプロだ。
10年前の唐澤君もそーとー泡食ったんだろうが、プロの目に「上手い!」って映ったんだから、上手いってことでいいじゃない。
唐澤君のTWは、鹿児島のSHOP『スワロウテイル』によるカスタム。
近々大型を取り、スワロウテイルにあるトライアンフを組んでもらい、鹿児島から送ってもらって乗る、という壮大なプロジェクトが水面下で動き出している。って書いちゃった時点でもう水面下じゃないね、という唐澤君は、アメリカの老舗ブーツメーカー『WESCO』を取り扱う『WESCO Ebisu』のスタッフちゃんです。
いいウイリーは、いいブーツから。
ホントかよ。
http://www.wescojapan.com/
