クハラ カズユキ & YAMAHA SR400 |

Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノを全部おせーて。
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時のこと、おせーて。
Q3:史上最悪の出来事をおせーて。

ローズマリー・バトラーの歌う映画『汚れた英雄』のテーマソングをいつも鼻歌にしながら教習所に通ってました。
あとは祖父がオートバイに乗ってまして、子供の頃、タンクに乗せられて、近所に買い物とか連れて行ってもらった記憶があります。
SRを買ったのも、当時祖父が乗ってたオートバイに似てる気がしたから。
「バイク」じゃなくて、やっぱり「オートバイ」って響きのほうが好きですね。
★ 2 ★
初めて海を横目に走った時。
★ 3 ★
夏の終わり。
「ちょっと近所を走ろうかな〜」ってつもりで薄着のまま出発したんだけど結局箱根まで走ってしまい、帰り道「寒ぃー!!」って連呼しながら箱根の山を越えた時。
★ ★ ★
2001年3月。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTがリリースしたシングル『暴かれた世界』のジャケットには、目隠ししたまま夜の街をブッ飛ばすオートバイ野郎が写っていた。
危険すぎる命のやりとり。
オートバイ野郎はたった1人で、スピードの神様、快楽の女神、スリルの王様、デンジャラス・クイーン(not北斗 晶)といった連中と張り合っている。
叫び、アクセルを開け、何もかもを振り切っていく。
OH! クレイジー!
そのオートバイ野郎が、キュウちゃんだった。
しかし、免許を取ったばかりのキュウちゃんは、「気を付けて乗っていますか?」と書かれた自動車学校からのハガキをドアに貼り付け、バイクに乗る前に指差し確認し、「気を付けて乗りますよ」と3度復唱して安全運転を肝に銘じるという儀式を執り行っていた(一部想像)くらいであり、「オートバイ雑誌の取材? そんなそんな。滅相もない。俺なんかヒヨッコですから」って感じだったのだが、それは今も変わらない。
とっくに初心者じゃないのに、免許取っちまえばこっちのもん、みたいな空気がないのだ。
いきなり「写真撮らせて」って言われたら誰しもそうなるように、SRの前で少しはにかみ、ちょっと照れている。
「気を付けて乗っていますか?」
きっとキュウちゃんの心のドアには、まだ自動車学校のハガキが、貼ってある。
写真は5月10日の昼下がり、キュウちゃんちの近くで撮らせてもらいました。
撮影の待ち合わせ場所に僕が顔を出すなり、スイ〜ッとSRを「このあたりかな」というポイントに動かし、カメラを出すやいなや「こんな感じかな」と横にたたずみ、あーしてこーして言われるまでもなく、レンズを見たり見なかったりポーズを微妙に変えていくという撮られ慣れぶりは、さすがだった。
キュウちゃんはこの夜、うつみようこ&YOKOLOCO BANDのドラマーとして下北のライヴハウスに登場した。
見ていると、両手両足バラバラにいろんなものを叩いたり踏んだりしつつリズムを刻んでいる瞬間があったりして、ドラムの両手両足全部使う感ってバイクっぽいね、だからドラム叩ける人はバイクも上手く乗れるんじゃないの、でもバイクに上手く乗れてもドラムが上手いとは限らないよね、と改めて思ったのであった。
そんなキュウちゃんがドラマーとしてThe Birthday、うつみようこ&YOKOLOCO BAND、M.J.Q、qybと、いったいどんだけ叩くのかってほど叩きまくっているライヴ情報&コラマーとして筆マメぶりを発揮しているコラムが読めるHPは下記で〜す。
http://www.rockin-blues.com/
