2009年 05月 11日
後藤 恒明 & BSA SPIT FIRE |

Q1:バイクに乗ろうと思ったキッカケっていうか、影響受けたモノを全部おせーて。
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時のこと、おせーて。
Q3:史上最悪の出来事をおせーて。

バイクに乗りたいと思ったのは先輩の影響が大きいですね。
近所の暴走族の人が乗ってたバイク……原型をとどめてなかったんで何だったのかは覚えてないけど、それ見て初めてバイクってものを意識しました。
それで高1の時、出たばかりのゼファーを新車で買ったんだけど、先輩に取られてピンクに塗られました……。
半年くらいしたら戻ってきたんで、セパハンにして、『あいつとララバイ』仕様で乗ってましたよ。
★ 2 ★
結構最近、九州までBSAで行ったんです。
その途中、走りっぱなしで体力も限界、しかも雨も全開で降ってる……って時、急に雨が上がって、ほとんど誰も走ってない開けた道路に真っ赤な夕焼けがバーーッ!って広がった瞬間はサイコーでしたね。
奇跡だと思いました。
★ 3 ★
BSA乗りたてで、何も分かってなかった頃、走りに行った先で止まっちゃって、真夏に6時間押して家まで帰ったことですね。
キックのし過ぎで、キックのリターンスプリングも壊れちゃって、どうしようもなくなって……BSA売りたいと思いました。
★ ★ ★
真夏にバイクを6時間、乗るんじゃなくて、押す。
よく心が折れなかったよなあ。
折れるでしょ、普通。
普通呼ぶでしょ、JAFとかバイク屋さんとか、衝動的にバイク王とか。
その耐え忍ぶ精神が美しい。
きっとその精神的耐久性は、高校時代に培われたんじゃないかと。
『後藤恒明物語』
先輩は絶対だった。
買ったばかりのピカピカのゼファーを前にして、まるで自分のバイクみたいな感じで跨がった先輩はエンジンをかけてハンドルを握り、アクセルをぶんぶん吹かして言うのだった。
「俺が乗ってやんよ」
これは強制的なレンタル、というか第三者的に見ると強奪ともとれる非常事態だ。
さらにゼファーに加えWinkのテレホンカードも奪われてしまった少年の胸は、淋しい熱帯魚ばりにZUKI-ZUKI 切なくふるえていた。
ピンクに塗りたくられてハンドルがキュイ〜ンと絞られ、スタンダードのフォルムを跡形もなく失ったゼファーが通り過ぎていく。
少年は原チャリの上でつぶやいた。
「バイクは排気量じゃねえぜ」
ミ〜、ミ、ミ〜〜ン。
少年の乗った50シーシーは、まだ薄暗いうちから鳴き始める真夏のセミのようなエグゾーストノートを響かせながら加速した。
「いっけえー! オレのジョグーーッ!(仮名)」
写真は4月9日の夜、後藤君が店長・プレス・営業を勤めるショップ『ROLL』(渋谷区鶯谷町8-5)で撮らせてもらいました。
お店には、オリジナルのロックな服やLewis Leathersの革ジャンがたくさん置いてあって、いつもロックンロールが流れてて、日曜日の昼過ぎに行くとデカいサングラスが似合うキレイなエステティシャンの女の子がお客さんで来ていたりしてエステ談義に花を咲かせることもごく稀に可能なので是非どうぞ。
ROLL/Lewis Leathers JAPANのホームページは現在工事中なので、後藤君も書いてるブログ(notエステ談義)をご紹介しときヤ〜ス。
http://lewis.exblog.jp/

by hoya3104
| 2009-05-11 20:25
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