君はバイクに乗るだろう VOL.105 |
ステージに上がった講師のお巡りさんが冒頭、「途中10分の休憩を入れて今から2時間」って言ってから1時間40分くらい経過した。
免許更新の違反者講習は佳境に入っている。
よどみ切っていた空気が少しずつ変わっていく。
遂にゴールが見えてきた。
やった。
やったぞーっ!
今夜は美味い酒飲むぜーっ!
ってな達成感はまるでない。
たかだか2時間、無気力に映画を観たり話を聞いたりしてただけだから。
平成26年2月末現在、神奈川県内のバイク登録台数は30万6000台で原付は50万台あります。
クルマだけの人もひっくるめて免許を持ってる人の数は907万8001人で、免許が取れる年齢の61.4%。2人に1人の割合です。
これは全国だと第2位になります。
ほお。
無気力なまま終わるのもなんなので、スクリーンに映し出されたデータを勉強熱心な生徒っぽく、修和女学校時代の安東花子ばりにノートに書き写してみた。
正確にはノートじゃなくて講習前に渡された「わかる 身につく 交通教本」の裏だけど。
にしても相当やりたくないでしょ、違反者講習の講師は。
講習が始まった時からアウェイっつーか、はよ終われ。今さら言われなくてもわーってる。アイスィ〜ですよ。アンタの説教で耳にタコができてんだよ。って空気の中でえんえんトークしなくちゃいけないんだから。この人ぁ毎回このネタ言ってんだろうなあ、みたいなギャグを入れるわけでもなく。
途中、バイクとクルマとトラックが走っているところを正面から撮った写真を見つつ、「どれが一番前にいると思いますか?」っつークイズ形式の違反者参加型企画もあったけど、正解者には抽選でマウンテンバイクが当たるわけでもないから会場は盛り上がりに欠けるというか、そう。
何ひとつ面白くないでしょ?
はよ終われはよ終われ思ってんでしょ?
でもね。
何ひとつ面白くないとこに2時間いるのは白バイにトッ捕まったテメエが悪いんだよ!
ということも言わずに淡々と授業を進める講師ってスゴい係だな。
若手の後継者いるのかな。
余計と分かっていても心配だ。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
講習が終わって講師のお巡りさんが『ご清聴ありがとうございました」つった後、パラパラ起きる拍手は好きです。(総合司会・坂下 浩康)
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