更新後記 VOL.104 |
新聞の番組欄には「さゆり」としか書いていなかった。
テレビ東京の年末演歌特番だとよくあるよね。
「とにかく出演者の名前を入れられるだけ入れよう」つって、北島 森 五木 氷川 吉 細川 鳥羽 山川って名字だけズッラーッと並んでたりして、誰が誰だかだいたいはすぐ分かるんだけど後半は、大川……あ〜栄策か。田辺……分かんない。山田……誰? とかクイズみたいになっていく感じの。
「SONGS さゆり」
歌番組で「さゆり」だったら石川だろうってことで録画する。
見たら着物姿の石川さゆり in 京都な感じで鉄板だなあ演歌だなあ日本酒だなあ……と思いきや隣に林檎がいるじゃん!
なんか2人でやってるもんね、そういや。
神社でお参りしたりしつつ、日本最古の花街・島原へ到着。
街の中で唯一現存しているというお茶屋さんに上がる2人。
階段ギシギシいっちゃって。
たぶん国宝級の建物だろうなあ。
ニオイが嗅ぎたい。
座敷の作りもいろんなもんが宿り過ぎというか座敷そのものが妖怪みたいでたまらない。
そこに登場したのが芸者でも花魁でもない「太夫」さん。
江戸の花魁とは違うんどす。
三味線じゃなくて胡弓弾いたり、長唄じゃなくて和歌を詠んだりするんどす。
太夫は深海で独自の進化を遂げた生き物みたいなカッコ良さに満ちていた。
日頃はどういうことに気をつけているのか的なことを林檎が聞いた。
太夫として起きて、太夫として寝る。
そういう1日を送らなければ、やはり背筋も伸びませんし。
こんなんスッと言われたら負けどす。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
石川&林檎の歌も良かったけどね。(総合司会・ホヤ太夫)
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