根岸 拓也 & kawasaki Z1000Mk2(2011 1023) |
Q2:「バイクってサイコー!」って思った時。
Q3:史上最悪の出来事は?
★ 1 ★
物心ついた時には常にバイクが身近にありました。
だから親父ってことになるんですかね。
親父の部屋にはバイク漫画もあって、『荒くれナイト』や『あいつとララバイ』とか小さい頃から読んでました。
あとは中1くらいの時、親父と釣りに行った帰り道。
今は改装されて見えなくなっちゃったけど、首都高・辰巳パーキングから見えてたバックストレートでポルシェを追っかけてた黒いマークツー。
そりゃーもー脳天ブチ抜かれましたね。
★ 2 ★
マークツーに乗ってる時はいつでもサイコーなんですが、やっぱり親父のゼッツーと一緒に走れた時ですね。
★ 3 ★
トラブルで押してる時も、サーキットで前のヤツに追いつけなくても、マークツーと過ごす時間に最悪はありません。
★ ★ ★
カタカナで 書くのもいいね マークツー
ということで今後、本文中でのkawasaki Z1000Mk2の表記は「マークツー」で統一します。
そんな業務連絡はともかく、そういう場面に出くわしたのは初めてのくせに「ぽいな〜」って思うことがあるじゃない。
16号沿いの広めの歩道を「ショートカットすんぞ」的に走るシャコタン。
相模原っぽい。
ゴム通り沿いの広めの歩道を逆走するスクーターのオニイちゃん。
鶴見っぽい。
マルイ溝ノ口店の1階の屋台村みたいになってるエリアで子供と一緒にジャンクフードを食べている若いお母さんの茶髪率の高さ。
溝ノ口っぽい。
「川口オートレース場まで4キロ」って看板。
このちっちゃい橋を渡ると埼玉なんだ。
県境。
県境線上の蟻。
目の前のタクシー会社の駐車場にユーノスロードスターが乗りつけた。
降りてきた40代男性に2代目社長感と道楽息子感を感じていると、橋の向こうからチャリンコが2台走ってきた。
派手な刺繍入りの黒いジャージを着た茶髪のカップル。
男は30代前半気味、彼女は20代半ば気味。
朝メシは食ってないだろう。
さっき起きた感が充満している。
2人は交差点の角にある安楽亭に入っていった。
日曜日の昼下がりっぽい(足立区の)
とか思っていると、人影まばらというかほとんど人が歩いてこない街外れの交差点に黒いバイクがやってきた。
あれはきっと根岸君。
おーい。
ここだよ〜。
って手を振ると根岸君は、手を振り返すでもなくバーンナウトをオッぱじめた。
俺しか見てないのに。
いいぞ!
それそれ。
そーゆーのも足立区っぽい。
根岸君はボロボロのマークツーを手に入れ、板金職人の腕を活かしてできるだけ自分で直して乗り出して2年目の21歳。
マークツーの前はGPz400F。
その前がZ400FX。
親父さんはゼッツーで弟はゼファー。
話すとカワサキしか出てこない。
そういやさ。
根岸君を待っている時、ほっせー直管のマフラー付けたゼファー400が行ったり来たりしてたんだよ。
やっぱり、あれ?
根岸君の下地にも「今日からウチは夜叉神上等だァ!」みたいな時代があったりするの?
と聞くと根岸君はあっさりと否定。
俺ァ、ちんたら走ってる族をZ400FXでスラロームしながら抜き去るのが趣味だったんだよンダラコラァ!(語尾界隈のセリフはフィクションです)
こうして足立区らしさは継承されていくのであった。
★ ★ ★