号外 でもってお知らせ |
「カエルがいますねえ」
田んぼを覗き込んでつぶやいているのはどこかの大学の教授だ。
横にはカエルと同じくらいデカいおたまじゃくし。
てくてく。
少し歩いてもう一度田んぼを覗き込んだ教授は、突然大声を張り上げた。
「なんだこれは!」
そこには15センチくらいの黒いサソリがエビ反りで立っていた。
サソリなのにエビ反りなのか。
とにかくそそり立っていた。
教授は難しい顔になって言った。
「こんなところまでサソリがきているということは、日本の象はあまり大きくなれないかもしれません」
よく分かんないけど生態系の危機なのだった。
番組は続いた。
それはNHKの自然番組のスペシャル版で、15〜20分刻みでいろんな生き物を紹介していくらしい。
里山の中継が終わると、テロップでスケジュールが流れ、軽い予告編が始まった。
ナマズが登場した。
ナマズなんだけど全身からバイキンマンのツノみたいなのが生えている。
ツノの先端は黄色い球状になっていて気色悪い。
そこから毒が出てエサの小魚をシビレさせるのかと思いきや、ツノは単なるファッションだった。
しかしナマズには驚くべき生態が隠されていた。
腹が減ったナマズが口を大きく開けると、口の中から音楽が流れ出したのである。
ん? なになに? なんのライヴ?
小魚が集まってくる。
ナマズはボリュームを徐々に上げていく。
ボリュームが最大になったところで、小魚はその音圧で動けなくなった。
その瞬間。
ダララタ!
ダラララタタッ!
銃声が響いた。
ナマズの口の中、人間でいうとノドチンコにあたる部分が、ちっちゃいマシンガンになっているのである。
次々と小魚を撃ち落としたナマズは、悠々と食事を始めた。
場面は変わり、僕は赤塚不二夫先生のアトリエにお邪魔している。
赤塚先生は、ガラス張りの部屋でプロレス技をかけられていた。
各種のプロレス技を喰らい、その痛さをマンガにするのだという。
入り口にはその原稿を待っている編集者がいた。
編集者はペンを持っていて、その場で描き上がったばかりのマンガをレタッチして仕上げるのだという。
編集がそこまでするのか!
やるもんだねえ。
レディース & ジェントルメン! & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
そしてご心配いただいた皆様、本当にありがとうございます
この1週間、何をしていたのかあまり覚えてません。
でも今朝の夢は覚えてました。
たぶん昨日、久しぶりにカツオの刺し身を食べたからでしょう。
座忍。(総合司会・坂下 浩康)
いつも奥ゆかしく見守ってくれて惚れちゃうぜ。
待ってろ足立区!
VOL.45は現在もろもろ編集中っす〜