君はバイクに乗るだろう VOL.25 |
というか、はしゃぎ過ぎた夜は携帯を無くす。
やっべ……。
目が覚めたらマックの2階だった。
目の前では、夜通し俺に付き合い続けてくれたチャンシゲが、呆れ、怒り、眠気、早く帰りたい、なんでワシがアンタの世話せにゃならんのか、アンタ背中が煤けてるぜ……といった各種感情を押し殺すようにコーヒーを飲んでいる。
ゴメン!
ほんっと、スマン!
って謝る声が、スライダーズしばりのカラオケで歌い過ぎたせいで枯れているので反省の色がイマイチ伝わらない。
反省の色ってどんな色?
僕は落ち葉みたいな色だと思う。
少なくともトリコロールではない。
それはともかく、ヘロヘロで家に帰った僕は、まず寝た。
そして14時くらいに起きて、どうしたらいいか考えた。
とりあえず「夢であってくれ」と願いながら、朝方何度も見たくせに、昨晩着ていた服のすべてのポケットをまさぐってみた。
出てこない。
立ち寄ったカラオケ屋、警察署経由で交番等に電話する。
出てこない。
あ! 止めるんだ。止めないと悪用されるんだ。
と夕方気づいて電話を止め、改めてがく然とした。
明日は撮影。
ナイスガイの連絡先はパソコンに入ってるから連絡はつけられるけど、現場行ったら携帯ナシじゃ無理。
朝イチで溝の口のAUショップ行こう……。
と、長谷川 穂積の試合を見ながら嫁さんに話すと、今の携帯は3万も4万もして、それを24回とかのローンで払うのだという。
今の携帯電話界はそうなっているのか。
知らなんだ……。
そして改めてがく然。
ほどなくして長谷川 穂積がノックアウトされた。
と、同時に家の電話が鳴った。
昨晩の宴会の幹事、Z750外川君だった。
「携帯ありますよーっ!」
うそーーーっ!
うれしかった。
限定解除に合格した時と同じくらい、心の底からガッツポーズが出た。
なんのことはない。
宴会会場の居酒屋に忘れていたのだ。
すぐに着替えて、長谷川 穂積のノックアウトシーンのVTRが流れる前に家を出て居酒屋に向かう。
ちょっとスキップ気味に。
今年の連休、一番の思い出がこれです。
レディース & ジェントルメン & ザス!
いつも。
ときどき。
今日初めて。
すべてひっくるめて、読んでいただきありがとうございます。
僕の携帯は、今まで当ブログに出てくれたナイスガイ全員の連絡先が入っている宝物なんです。←それを忘れるか、お前。 (総合司会・坂下 浩康)